Voyage.3 (ページ23)

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翔「あ！ねぇ！これからどっか出かけない？」

雅「あー俺今日中に保育園で使う紙芝居を作らないといけないんだよ～」

智「俺も今集中力いい感じだから籠もって絵描いてるやー」

潤「俺もいけない、、ニノと2人で行ってきたら？」

そんなこんなで俺とニノで出かけることになった。

電車は乗りたくないから、近くの展望台があるところに行くことにした。

しばらく家でゆっくりと過ごし、外の気温も涼しいくらいになってきた頃に家を出る。

和「ふふ、翔ちゃんと出かけるなんてお散歩ぶりだね」

翔「だね！あの時はニノが怪我しちゃって大変だったな～！笑」

和「おれ重かったでしょ？さすがの翔ちゃんもあんな長い時間俺のことおぶってたら、疲れちゃうよね」

翔「いい筋トレになったよ」

たわいもない会話をしながらゆっくりと歩く。

目的地について中へと入る。

そこは会社がたくさん入っているビルのようなところで、一番上の階は展望デッキになっていて一般の人たちも入れるようになっている。

翔「わ！すげぇ！」

和「高いねぇ！翔ちゃん高いとこ大丈夫？」

翔「なんとか笑」

ここは東京が一望できるほどの高さはないけれど、それでもたくさんの車や人が全ておもちゃのように見える。

翔「俺たちの家はあそこらへんかな？」

和「だね！見えるかなぁ」

そう言って少しの時間を楽しんだ。

この時間になってくると夕焼けが綺麗に見えて。

俺たちがいるところにもオレンジ色の光が差し込んでいる。

翔「そろそろ帰るか。」

和「うん」

来る時に通った道を今度は反対方向に進む。

行きとは違って、たくさんの人が歩いていた。

みんなせかせかと歩いていて、自分たちだけがゆっくりと歩いているように感じる。

まるで流れている時間が違うみたいに。

ニノのことをちらりと見る。

どうしてだろう。ニノは何故だか...

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、、、泣いていた。