人間に落第した女神様 (ページ20)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:47,240 hit

第17話ページ20

私達は急いで、プリパラミュージアムに向かった。すると、案の定、ドロシーが怒っていた。
「A達！遅いぞ！」
「ご、ごめん…。」
「その…色々あったんだぷり…。」
「Aがめが「そ、それより！」」
私は、シオンの言葉を紛らわすように、話を先に進めていく。
「早く、作戦を実行しようよ！」
「そ、そうだな…。」
そして、私達はクラッカーでふわりをもてなした。(色々複雑だけどね…。)精神的に、少し辛いが私はふわりをもてなそうと心から決めていたのだ。全力でやった方が、ふわりをガッカリさせないためにも…。
「え、えっと…。どういう事…？」
「最近、ふわりが元気ないからさ！きっと、あのクソ女神のせいなんだろ！」
「(ク、クソ…。)」
「(女神ってぷり…。Aも苦労しているんだぷりね…。)」
あ、あははははは…。なんか、傷付くな…。ま、まぁ、そう言われるのも仕方ないかも。他人の恋を邪魔するんだから、クソって言われても仕方ないかも…。でも…。
「なんか、傷付くなぁ…。」
と、呟いてしまった。それに反応したのか、みれぃとシオンはコホン…と咳払いをし、話を改めた。
「ま、まぁ！理由はどれであれ、ふわりが元気ないのはいやぷり！」
「そうだよ！ふわり、元気出して！」
「らぁら…。ありがとう！皆も！私…。内心傷付いてたの…。ひびきさんが、そんな人と会ってて、私よりも好きでいたって事…。でも、安心して！私、さっき感づかれたのか、ひびきさんにこう言われたの！『僕は、君しか見てないよ』って！ほんとに嬉しかったわ！だから、平気よ！みんな！」
「そ、そんな事があったんだ…！良かったね！ふわり！」
私は、ふわりが元気で良かったって思いつつ、複雑な気持ちでいっぱいだった。…そか…。ひびきは…もう…。