「貴女が噂のモテ柱ね！」『いや違えよ』

無限列車 ページ13

.

.

.





煉獄「うまい！うまい！うまい！うまい！」

『いやうるさい耳が壊れる』

炭治郎「あはは…」

『おい後輩困らせてんぞ杏寿郎』





夜。闇が深くなった。今は列車に乗っている。





『列車ってすごいな、めっちゃ速いじゃん』

煉獄「ああ！Aは乗ったことが無いんだったな」

『おん』

煉獄「…弁当食べないのか？」

『お腹すいてない』

煉獄「腹が減っては戦ができぬぞ！あーん！」

『！？』





杏寿郎はえびふらいを箸で差し出した。あたしに。





『…く、口を開けろと…』

煉獄「ほら！あーん！」

『…自分で食べる！貸せ！』

煉獄「…A」

『なんだよ』

煉獄「恥ずかしがらずにほら！あーん！」

『………』

煉獄「うむ！素直でよろしい！」

『……うまい』

煉獄「だろう！？」

一「煉獄さんわたしも食べた〜い！」

煉獄「さっき食べていただろう！美味しそうだったな！」

一「あ、はは…確かに美味しかったです、あはは」

炭治郎「一(にのまえ)さんは何弁当食べたんですかー？」

一「んっとねー、…」





まあまあ賑やかな車内。だがしかし。

不穏な匂いがする。不穏な空気がする。





…長い闘いが、始まるようだ。

にのまえさん→←時透無一郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す