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遠月を巡る因縁5 ページ45
｢大体何よ…!
『失敗という経験』ですって?
そんなもの負け惜しみに過ぎないわ…
料理人に失敗なんて許されないんだから!｣
『そうかなー』
｢そえよっ!
卓(テーブル)には常に完璧な品だけが求められる
究極の美食というものはそうやって成されるの!
ーあの人の料理の様に｣
『…ん?
何?』
｢なんでもないわ｣
最後の言葉にボソッと言ったためAには聞こえなかった
『…そーいえば薙切さんは何で乗り遅れたの?』
｢……君に話す必要はありません｣
『あ…
そう』
また車内が静かになりAは気まずいと分かり寝た
えりなは忘れ物をしホテルへと戻り取りに行ったため乗り遅れた
｢あった…
よかったー｣
忘れ物は小冊子から小さい頃にある人と一緒に撮った一枚の写真を見た
｢……そうか…
幸平Aは…
お前の娘か
城一郎ー｣
堂島は自室である写真を見た
その写真は学祭の頃に撮ったものであり堂島の隣には城一郎からいた
そして十傑第二席:才波 城一郎と記されていた
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作者名：レンサ | 作成日時：2019年2月13日 0時
