続幸平の娘は地獄の合宿に行くようです【食戟のソーマ】 (ページ44)

今日:37 hit、昨日:6 hit、合計:48,215 hit

遠月を巡る因縁4 ページ44

車内は静かでえりなはAの顔を見たくないのか外の景色を見ている

『…せんべい食べる?』

｢…食べません｣

『そーいえば薙切さん
私が何日目で落ちるか楽しむとか言ってたよね
生き残ったけどなんか感想あるー?』

｢(くっ…
ドヤ顔が目に浮かぶ…!)｣

えりなはAのドヤ顔を浮かばせた

｢フン…
君はそうやって底辺で足掻いていればいいわ
どうせあの選抜にも選ばれやしないでしょうしね｣

『…選抜?』

｢…その事も知らないの?｣

遠月伝統
『秋の選抜』!

1年からの選抜メンバーが腕を振るい競い合う美食の祭典!
学園理事や出資者…
一堂に会した食の重鎮達の前で生徒にとっては己の力を学外に示す最初の舞台となる…

｢その選抜はもう始まっているの
気付かなかったかしら?
合宿三日目から選出委員が会場に出入りしていたのを｣

『…ああ!
あのスーツの集団か!』

あの日に見たスーツ姿の人達を思い出した

｢つまりこの合宿は…
ふるい落としだけが目的ではない
伸し上がる者を見極める意図が隠されているの…!｣

『祭典ね…!
面白そうじゃん!
なんか沸き立つ物があるなー』

｢君なんか選ばれるわけないって言ってるでしょ!!｣

えりなは当たり前のように言う