踊る料理人2 ページ35
E会場
｢あら…
残念!
仕込んでおいた材料が底をついてしまいました…
こんなに沢山食べて頂けるとは思ってなかったものですから｣
｢…よしもう終了してよい｣
｢ありがとうございます
じゃあね♪｣
卵プレートが作れなくなり女子生徒はひらひらと水戸に手を振り会場を出た
｢(信じらんねぇ…!
あの女ー
380食まで積み上げやがった…!!)｣
女子生徒が積み上げた皿を見た水戸は驚くしかなかった
｢(ヒマになっちゃった
えりなの様子を覗きにいこうかな
…そういえばあの子はどうなったかしら?)｣
幸平Aチャンー
その頃Aは猛スピードで卵を割り白身と黄身を分けた
｢速ぇええ!!
ものすごぇ手ばさき!｣
タイマーがなりすぐさま止めフライパンに生地を流し込む
『(コンロ8口の仕事量をこなしながらしかも作るペースをどんどん上げている
一回分仕上げる度に調理手順を最適化…
洗練(リファイン)しているんだー)』
『(フタをして蒸し焼く間に次の材料を全部整える
卵白泡立て
卵黄に生クリーム
塩・コショウで調味
確認)』
指先に軽くつけペロッと舐めた
『(よし
そろそろ蒸し上がりー)』
タイマーより先に手が動き鳴る前に止めた
｢(タイマーが鳴るより先に手を…!!)｣
『(盛り付け
特製トマトソースとパセリー
お待ち遠!!)』
｢累計80食…｣
｢おぉ〜
美味そ〜!!｣
｢90食…
100食!｣
客たちは次々にオムレツを取り食べる
｢おい…
何か隣の料理凄そうだぜ!｣
｢あぁ…!｣
えりなのブースにいた客たちはAのブースに流れていった
｢(くっ…
私の客を…!)｣
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作者名：レンサ | 作成日時：2019年2月13日 0時
