幸平の娘 番外編

デート? ページ17

『うん分かった
明日駅前で待ち合わせね
遅れないでよ』

電話を切ったA

『会うのは久しぶりだな』

〜翌日〜

「幸平どっか行くの?」

寮から出ていくAに声をかけた悠姫

『うん
久しぶりに知り合いから連絡がきてね買い物に付き合ってほしいから来てって言われてさ』

「ふーん
それって女子?
男子?」

「え?
まぁ男子だよ」

男子と聞いて悠姫は固まった

『いってきまーす』

そんな悠姫をよそにAは出かけてしまった

その後悠姫に集められた恵・涼子・アルディーニ兄弟がAの尾行を始めた

「悠姫ちゃん
尾行なんて…
プライベートなんだし…」

「何言ってんの恵!
あの幸平が男と出かけんのよ!
彼氏かもしんないじゃん!!」

「だからってなんでオレとイサミまで呼び出したんだ
関係ないだろ…」

「私は知っている…
知っているぞ…
タクミっち幸平のこと好きでしょ?」

「なっ…!?」

悠姫に図星だと言わんばかりに顔をトマトのように真っ赤になってしまった

「そうだよ〜」

そんな兄をよそにイサミが代わりに答えた

「そんなこと言っている場合じゃないわよ
来たわよ」

涼子の言葉にみんなはAを見た

『おーい
こっちこっち!』

「わりぃわりぃ…
遅くなった」

『遅くなるなら連絡してよね』

「だからわりぃって言ってんじゃん
バイトの件で店長から電話かかって出るのが遅くなったんだよ」

2人の様子を見ていた悠姫たち

「中々のイケメン…」

「確かに…」

「でもまだ彼氏と決まったわけじゃないだろ」

「あ
Aちゃんたち動き出したよ」

「よし!
私たちも行くよ」

悠姫たちは2人の尾行を続けた

ちなみに相手は長身で黒髪の男だった

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