検索窓
今日:22 hit、昨日:9 hit、合計:67,758 hit

10 ページ10

「大丈夫…?」

K「ん…けほっ、」


咳が治まってきた北山さんを、ベッドへ寝かせる。

布団を整え、ぎこちなく顔を見ると、目が合った。


「…北山さん、あの、俺変なことしちゃったけど…
俺も北山さんとの時間本当に大好きだから、これからも今まで通り友達でいてくれたら…嬉しいな。
いや、その、自分勝手なのは分かってるんだけど…」

K「友達は無理だよ…」


あぁ…

北山さんなら、オッケーしてくれるなんて正直思ってしまっていた。

いつも優しくて気前いいし、気にすんな!みたいな言ってくれるかと。


そんな考え甘すぎるよな…そうだよな…。


また俺は友達を減らすことになったのか、と落胆する。


K「だって友達だったら、キスしねぇだろ」

「うん…そう、ですよね」

K「なのになんでキスしたんだよ」

「え、いやえっと…それが、その…さっきも言ったけど、分からなくて。気付いたら?みたいな…」

K「はぁ…なんだ」

「なんだ、とは…」

K「一緒の気持ちなのかなって思っちゃったから残念」


残念と言いながら、俺の頭をぽんぽんとした。

一緒の気持ち…ってなに?どういう、こと。


頭に手を添えられたまま、ぽけーっとしていると

その手が頬まで降りてくる。


「え…?」


そのままぐっと顔を寄せられたと思えば

また、唇が、重なった。


「きた、やまさん…?」

K「はーえぐい。熱のせーだわ」

「ちょ、え、?」


北山さんが手の甲をデコに当て、ため息をつく。


正直、顔を寄せられたタイミングで感じ取れた。

これ、また、キスするぞって。


離れられたのに離れなかったんだ、俺。

分かっててそのままキスしたんだ。


K「嘘、熱のせいじゃない。たとえ熱が高くても、
さすがに友達にキスはしねーぞ。んはは」

「え…?」

K「だからー…お前のこと、好きって言ったら引く?」

「す、すきって、えっと…」

K「恋愛として、好き」

「いや、いやいやいや…っ、俺ら男だよ」

K「んなこと関係ねーよ。…いや、あるか、あるよな。
お前はフツーに女の子と付き合ってるもんな」


もう疲れた喋りたくない、と北山さんは寝返りを打って、俺に背を向けた。


飛び交った色んな言葉が頭の中を駆け巡る。
必死に繋いで考える。

でもわからない、なんだ、なんなんだ。
どういう意味なんだ。


北山さんは…恋愛的に俺が好き、なの?

いやいや。まさかそんなこと…。

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (204 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
334人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , 藤北 , キスマイ,Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2022年12月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。