Idol 4

実家でクリスマス（誕生日）配信（飯食うだけ） ページ12

・


て「あ、Aも居ますよ。一応ね」

『一応ってなに』

て「呼ばれてるし、映りなよ」

「並んで食べたら？」

て「えぇ？俺ら、並んで食うの？(笑) 」

「Aの顔が見たい人も多いんでしょ」

て「まあそりゃ多いでしょうけど」

『じゃあ失礼して……ってなんかちょっとヤバいこの画角(笑) 』

て「ねぇ、やっぱやめない？(笑) 」

「なんでよ」

て「ちょっと！勝手に写真撮んないでもらっていいですかね(笑) 」

『いぇーい』

て「アンタもピースしなさんな」

『ママ、これ美味しいけど何？』

「え？お味噌にちょっとお砂糖足したのだよ」

『食べたことある？』

「あるんじゃない？」

て「生配信中だって言ってんでしょー！勝手に喋らんの！」

『食べた？』

て「まだだけど」

『食べる？』

て「食べるけど！！」

「そういえば、今年はとしみつくんと出かけないんだね」

て「…………分かります？視聴者さん。俺の苦労が」

『…………』

て「アンタもなんか言いなさい」

『え、ごめん。めっちゃMステ見てた』

て「はあ？……あ、関ジャニ？」

『うん』

て「なら終わるまで宣伝でもしようかな……天才の根源！全国の書店で発売中」

「A、買った？」

『買ったよ〜』

「なら他の人に配んないと」

て「Aが買わない予想してたの？(笑) 」

「ありえるでしょ。てっちゃんから内容口頭で聞けばいいや〜って良いそうだし」

て「口頭で聞くも何も、打ち合わせの段階で一緒に居たし、校正に出す前にこの人に読んでもらってるからね」

「そういえば家族のことも書いてましたね」

て「そうだよ。まあ父母と弟は良いけど、リアルタイムで一緒に居るAのこと書くのは恥ずかしかったんですから」

「あのー……あっ、ネタバレダメ？」

て「え、なに？耳打ちして？」

「………………」

て「ああ、え？そこが良かったの？(笑) 」

「ホッコリした」

て「ホッコリ……する話かな(笑) 」

「言えない？」

て「いや……まあ母曰く、Aが俺と別々に暮らすってなった時の俺の心境のとこ？がホッコリしたらしいです」

「そう」

て「ホッコリ要素無くない？」

「てっちゃんはやっぱりAのお兄ちゃんだなあって」

て「そうなんですかね(笑) 」

『かーーっこよかった』

て「お、見終わった」

「良かった？」

『良かった。響いた』

て「良かったですね」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す