キュンキュンするドラマを観たい男たち ページ47
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虫「どっかでさぁ、さやりん主演のCRASH全員で鑑賞したいよね」
『絶対にやめて』
り「ああ、嫌なんだ(笑) 」
『さすがにちょっと気まずい。初めての恋愛映画で演技ヘッタクソだし』
と「どういう話なの?」
虫「コテコテの少女漫画だよ」
し「アイドル事務所の社長の娘?が、5人組アイドルをプロデュースするんだけど、そのセンターと付き合う的な」
『説明が雑だな』
虫「でも凄いんだよ。原作者の方から直接依頼されたんでしょ?」
『正確に言うと、握手会で漫画書いてて実写化するってなったら頼んでいい?って聞かれたから、事務所に言ってみて。って言っただけ』
と「そしたら実現したんだ?」
り「A、仕事断らんかったんだもんね」
『そうそう。数年後にホントに依頼来たからビックリした』
と「え、見たことある人は?」
虫「僕は当時、一人で映画館見に行きましたよ」
『うわ、ありがとうね』
し「俺はAと仲良くなってから、レンタルで見た」
と「あれ?てつや見てないの?」
て「見れるわけ無かろう……幼馴染のキスシーンなんて」
と「キスシーンあんの!?」
り「それはちょっと気になるなあ」
『そもそもね?CRASHって私がやった花ちゃんって役はどっちかって言うと後半は脇役で、主人公は別にいるのね?』
ゆ「え、なにそれ」
虫「そうそう。凄い新しい試みでさぁ、2本立て仕様で、表がさやりん。裏がその原作主人公の……」
『ゆいちゃん』
虫「そう。そのゆいちゃんのバチバチ清純ものだったんよね」
と「待って待って、難しい」
『原作の構造がそもそも難しいんだよね……初期は私が主人公でアイドルが駆け上がっていくストーリーで、中盤以降は全部ゆいちゃんの話なの』
り「じゃあAはどこでキスしたの?」
虫「だから映画化する時に、そのゆいちゃんのストーリーだけ抜かれたって感じなんだよ。で、後半まで王道アイドルストーリーで、最後にセンターとくっつくって言う」
ゆ「相手誰なの?」
『なにその聞き方』
し「ゆめまるがさっきからずっと親戚のオッサンなんだよね」
『相手はね、いや普通にビックリするかもよ?』
り「なに」
『登坂広臣』
と「はっ!?ホントに?」
『そう。2012年だから……3代目もちょうど売り出し中だったのかな?新しい試みだよね』
虫「アイドルとアイドルの恋愛映画なんてただでさえ批判来そうなのに、普通にチューしてたもんね」
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作者名:蚕虫 | 作成日時:2023年10月23日 10時