Idol 3

としみつとゆめまるは怖い人なのかもしれません… ページ42

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と「言っとくけど、浅谷さんもこっち寄りだよ？」

て「えー？そう？」

ゆ「Aちゃんはね、たしかに沸点は似てるね」

し「でもAは別にクラクション鳴らして怒らんくない？」

『クラクションは鳴らさんね。危ない時以外』

と「それはなんで？だってムカつくでしょ？駐車場のスペースで一通逆走して来たんだよ？」

『あのね、ムカつくとかはないんよね』

て「いや、そうだと思うよ。この人、自我が強すぎてあんまり本気で怒んないもん」

『そう。他人をどうこうしようという意志は無い』

り「ってなるとこっち側じゃん」

ゆ「えっ、じゃあさ。なんであんな飲み屋でぶつかられるだけでキレんの？」

虫「そのエピソードはなに？(笑) 」

ゆ「よく居るのよ。Aちゃんのことアイドルだって気付いて、わざとぶつかりに来るような輩が」

虫「は！？なにそれ」

ゆ「そんとき、めちゃくちゃキレてたやん。「おい、そこの！！止まれ！！ちょっとこっち来い！！」って」

り「やば(笑) その人は何歳くらいなの？」

ゆ「いやもう俺らより全然上よ。50代は確実に行ってる」

て「なんて言ってキレたの？」

ゆ「「さっきから何回もバレてんだよ！てめぇが当たったせいでグラス割れただろうが！！金払え！！店に土下座でもして身ぐるみ剥がされてこい！！」って」

り「こっわ(笑) 」

て「あー、だからそれはアレでしょ？グラス割って迷惑かけたからキレたんでしょ？」

『そう。別に当たってくる分にはこっちもド突き返すからいいんだけど、人に迷惑かけるのは違うやんって』

し「てめぇって……(笑)」

『だからアレだよ？その人に罪を認識させたいってより、泣き寝入りする人を見たくないだけ』

て「出たよ、ヒーロー気取り」

虫「あぁ、分かる。さやりんって女王ってより正義漢って感じなんだよね、僕からすると」

ゆ「っていうか大丈夫？元アイドルのこんな話して」

『遅いわ』

虫「大丈夫だよ。さやりんって昔から、協調性無い後輩を叱る係だったから」

と「そんときもあのテンションでキレてたの？」

『いや、年下はキレる大人見ると馬鹿にするから、逆に静かに諌めてた』

て「やっぱこの人、としゆめとはちょっとジャンル違うよ」

り「としゆめよりタチ悪い」

『愛のムチだよ』

と「てつしばもよく怒られてるもんね？」

『ここ2人もね、キレてる人間見たら馬鹿にするタイプだから、本気で叱る時は静かに言ってる』

り「年下の後輩扱いされてんじゃん(笑) 」

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