てつや&虫眼鏡、アルバイト時代の思い出ランキング ページ44
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修さんが現れたあの日。
私はもう使い物にならなかったから、てっちゃんに連れられて小�膨電，妨�かった。
深く事情は聞かないパパも、恐らくてっちゃんから全て聞いているママも、そしてきっと察しているよしはるも私を受け入れてくれて、私はてっちゃんのリーダー権限で数日ダラダラ過ごした。
やっぱり実家は安心する。
ご飯を作るお手伝いをしたり、掃除をしてみたりして、数日過ごし。
そしてだいぶと回復したなと思っていた朝に、てっちゃんが車で迎えに来た。
て「そろそろ落ち着いた頃かなって」
さすがの以心伝心だ。ママたちにお礼を告げ、私はてっちゃんと共に家に戻った。
て「今日、としみつ抜きの思い出撮影みたいなのするから、その時どっか出かけて話して来たら？」
『うん』
きっと否定はされないだろう。それは分かってる。てっちゃんの友達は、おかしい所はあれど皆、根は良い人だから。
ただ、気を遣わせるようなことになると申し訳ないとは思った。
『おはよ〜。久しぶり』
り「おはよ。大丈夫だった？」
てっちゃんからは、コンビニに行く途中で体調を崩して、そのまま実家に運んだと告げられているはずだ。
唯一事情を知るとしみつくんだけが、本気で心配そうな目をして私を見ていた。
『大丈夫だよ！てっちゃんママのビーフシチュー毎朝毎晩食べとったから』
り「それで回復する体調不良なに(笑) 」
ゆ「元気なの？」
『元気！ごめんね、カメラのこととか』
虫「なんか僕らが知らないうちに、さやりんがめちゃくちゃ高スペのカメラ使ってたことに驚いたよ」
『だよね。そうだと思った。一応てっちゃんには使い方の注意とか言ったんだけど』
り「昨日とか、何回やっても録画勝手に止まったから、古いの使って撮ったやんね」
し「なんか懐かしかったわ」
優しいフォローも束の間。てっちゃんはさらりと皆を集めて、撮影部屋に行った。
虫「じゃ、僕は編集するね？もししんどいとかあったら、すぐ声かけて」
『ありがと』
イヤホンをつけたざわくんを横目に、私はとしみつくんを手招きする。
『ごめんね、この前』
と「ううん。ホントに……大丈夫？」
『うん。ちょっと話したいから、外出ない？』
鋭い瞳が見開かれる。そして小さく顎が引かれた。
と「分かった」
『買い出し行ってきまーす！としみつくんに荷物持ちお願いする！』
て「いってらっしゃぁーい」
間延びした声に見送られ、私たちは家を出た。
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作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月6日 3時
