【愛を叫べ】自分の憧れの人にファンレター書いてみた ページ45
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虫「じゃあ、私、読ませて頂きます」
て「はい」
虫「元ハロープロジェクト所属、浅谷Aさんへ」
て「え？！」
と「まさかだわ」
ゆ「だから今日居ないの？」
て「いや、普通に部屋で寝てる」
り「ソレありなの？(笑) 」
虫「いいですか？僕は、本気でアイドルの浅谷Aさんにお手紙を書いてるので」
て「難しい世界線だな」
虫「元ハロープロジェクト所属、浅谷Aさんへ」
て「不思議な気分になるわ」
虫「初めまして、岡崎市に住んでいる虫眼鏡といいます」
り「はじめまして……なの？」
と「もう完全にファンになりきっちゃってるもん」
虫「さて、もう浅谷Aさん……いや、さやりんがアイドルを卒業してから5年ですね」
て「もうそんなか」
虫「横アリ3Daysの卒業コンサート、「Love is Alive」。僕も初日は現場で、オーラスはライブビューイングで拝見していました。あの伝説からもう5年も経つなんて信じられません」
り「伝説なんだ」
虫「僕にとって、浅谷Aというアイドルは、人生の指針でした。いつ見ても強くて、輝いていて。なにより、逆風を跳ね除ける太陽のような笑顔に、いつも勇気づけられていました」
て「太陽のような笑顔……？」
虫「きっかけは、試験勉強をしていた深夜、ラジオで聞いた「ボーイフレンド」でした。儚い曲調に切ない歌詞。よくあるアイドルソングか。まあ歌はめちゃくちゃ上手かったな。メンヘラな子が歌ってたんだろうな、なんて軽く思っていた曲終わり。さやりんからのボイスメッセージが流れました」
と「うわ、なんか泣きそう」
り「なんで？(笑) 」
虫「その時の言葉を、今でも覚えています」
ゆ「すご」
虫「「こんばんは、新曲の「ボーイフレンド」は如何でしたか？ま、私とは真逆の性格の女の子の歌なんですけどね！」」
り「言いそ〜(笑) 」
虫「僕は、衝撃でした。さっきまで泣きそうな声で歌っていたあの子と、今、明るく笑っているこの子が同一人物なのかと」
て「あー、まあそれは分かる」
虫「そして、さやりんはこう続けました。「でも、真逆でも分かり合えないことはないからね。実際、私はこの歌詞で新たに正反対の女の子の気持ちを知りました。だからきっと、これからはもっと色んな恋愛相談も上手く乗れるようになると思う！また、誰かの味方になれてたら嬉しいな」」
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作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月5日 19時
