オタクとアイドル ページ14
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て「だぁーから！俺は飲んだしAはコンタクト無くて運転出来んからざわくん家に泊めてって言っとるだけやん！」
虫「いや、ほんと無理！さやりんだけは無理！」
て「じゃあAだけ1人で帰す？」
虫「んな事させる訳ないでしょ。タクシーだよ、タクシー」
て「じゃあそのタクシー代はざわくんが出してよ？」
虫「なんでだよ！」
『いいやん。ダメなの？ざわくん家、何があるの？』
虫「何ってことは無いけど…………」
て「いいやん、行こまい」
『ねー、ホントお願い！今月生活困窮しとるの！』
虫「…………っあー、分かったけど」
て「Aに弱すぎん？」
虫「ホントにさやりん、絶対目開かないでね」
『ん？なんで？』
て「あ、なるほどね。ポスターとかあるんだ」
虫「…………」
『あ、そゆこと？全然いいのに気にしなくて』
虫「いやほんとにダメ。絶対気持ち悪いから」
『気持ち悪くないよ。応援してくれてたんでしょ？ありがたいもん』
虫「…………」
て「そんな俺を盾にせんで？」
虫「僕からしたらさぁ、こんなお金も払わずに喋れてるのがすごいことなんよ」
『ねー、もう友達じゃん』
て「友達でしょ？」
『友達だよね？』
虫「…………友達です！」
『ならいいやん。いつのポスター？』
虫「パナップの時の……」
『ああ、え？！あれ、抽選やなかった？』
虫「そう……気合いで当てた」
『すごいね！ありがとう！』
て「どんなの？」
『パナップのアイスのCM。たしかブドウをね、食べようとしてる写真だった気がする』
虫「あの、ホントに気持ち悪いよ？」
て「そんな？」
『大丈夫だって』
虫「いやでも、」
て「あ、水着とかあんの？」
虫「…………ありますごめん」
『グラビア？私そんな撮ってないのに』
て「その数少ないのを集めてんだ」
虫「いやホントに気持ち悪くてごめんなさい」
『全然いいよ。出来れば映りいいやつ飾ってくれてるといいなぁ〜くらいしか思わんもん』
虫「…………やっぱりやめない？」
て「ここまで来て？いいやん、開けるよ？」
虫「あっ、ちょ、」
て「…………うわ、すご！本気じゃん！！」
虫「………………」
『あー、これ懐かし！ラジオのステッカーじゃん！』
虫「うん。これ1番聞いてた」
『ありがとう！深夜帯なのに』
て「うわ！めっちゃ水着」
『若いね〜！19とか？』
て「痩せてるね、こん時」
『はい、馬鹿にした。あとで殴るからね』
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作者名：蚕虫 | 作成日時：2023年10月5日 19時
