28 ページ28
side: Hokuto
隣がAの部屋だっていうのは最初からわかってた。
隣だからってなにかあるわけじゃないんだけど・・・。
夕食の時にAの姿が見当たらなくて少し心配してた。
早めに自分の部屋に戻ってベランダに出てみると
隣のベランダから微かに鼻をすする音。
・・・泣いてる？
深入りしてほしくないかもしれないとは思ったけどほっとけなくて
ベランダ越しに声をかける。
Aが話してくれた内容は田中樹のことだった。
守ってやれなかったことが悔しくて
何もなかった、ってAは気丈に振舞ってたけど
俺は居てもたってもいられず、ちゃんと本人の了承を得てAの部屋に向かった。
だって、絶対傷ついてる。
もう田中樹のために涙は流してほしくなかった。
微かに開いたドアから見えたAは
目を真っ赤にして、泣きはらした顔をしていた。
俺が守ってあげたい。
たまらず華奢な体を抱きしめる。
・・・言うつもりなかったのに。
想いが溢れてしまった。
「こんな時に言うの卑怯だと思うけど・・・俺、Aが好きだ。」
叶うはずないこの恋。
伝えてしまったら、今までの関係も崩れる。
「ごめん、伝えたかっただけだから。」
あぁ、終わったな・・・。
部屋で1人酒かな・・・。
急に掴まれた洋服の裾が、俺の足を止めた。
「私も北斗が・・・好き・・・。」
Aの口から出た言葉に耳を疑う。
え・・・？
そんなことあるわけ・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nico(プロフ) - キミさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また次の作品でお会いできたらと思います(o^^o) (2019年11月6日 11時) (
レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - miumusicさん» 最後まで読んで頂きありがとうございました！北斗くんの続き、思い浮かんだら書きたいと思います(o^^o)その時はまたよろしくお願いします！ (2019年11月6日 11時) (レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - おむらいすさん» ありがとうございます！みなさんの評価、コメントが励みでした(^^)またお会いできたらと思います(o^^o) (2019年11月6日 11時) (レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - jesstanさん» 最後まで読んでいただき、ありがとうございます！次の作品、まだ考えてませんがまたお会いできるのを楽しみにしてます(^^) (2019年11月6日 11時) (レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！需要しかございません！また楽しみにしてます！ (2019年11月4日 23時) (レス) id: b5d2cbfd12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nico
| 作成日時：2019年8月18日 7時
