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エントランスを抜けエレベーターホールに向かう途中、ゾムくんと宮城さんが一緒にいるのをみつける。
仲よさそうに話す二人を見てなんとなく嫌だなと思い目を逸らそうとすると人とぶつかる。


自分より背が高くガタイのいい人とぶつかりよろめいたが咄嗟に支えてくれる。


「お前突進はないわぁ」


顔を上げるとそこにはトントンがいた。
「大き過ぎて見えなかった」と言うと頭をわしゃわしゃされる。も〜、と言いながら手櫛で髪を整える。


トントンはふと視線を外す。視線の先にはゾムくんと宮城さんの姿。
二人の姿を見てバツが悪そうな顔をするトントン。


「…いいのか、あれ」

「いいもなにも私がどうこう言うあれでもないでしょ」


私のその言葉にハッとするトントン。
少し目を泳がせ間を開け「…お前、好きなんか?」と小さな掠れた声で聞く。


「な、なに言ってんの好きなんかじゃっ…」


トントンの言葉に表情には出さないものの体が熱を持つのがわかった。


「…どんだけ見てきた思っとんねん。行くで」


はぁ、とわざとらしくため息をついた彼は私の肩を抱いて歩き出す。エレベーターホールに着き上行きのボタンをリズム良く3回ほど押した。


「自分に素直になれよ。もうお前は十分反省したんやで」「……」


エレベーターを待つ間も、乗り込んでからもお互いに無言だった。

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007(プロフ) - どうもです~。遂にですね…嬉しす ぎてガッツポーズかましちゃいました…!相変 わらず言葉選びが素敵で…。言い過ぎてく どい様ですが、有馬さんのペースで無理せず更新してくださいね! (2019年12月12日 1時) (レス) id: 02706c0822 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» いえ、困惑させてしまったみたいですみません。早く修繕されるといいですね(^^) (2019年11月13日 18時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - 有馬さん» なんかスマホバグってるみたいで他の作品もそうなってますね…勘違いしてすみません! (2019年11月13日 18時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» はじめまして。コメントありがとうございます。しっかりフラグを外して作成していますが外れていませんか? (2019年11月13日 17時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - あれ…私のスマホバグってんのか分からないんですけどオリフラ外してますか? (2019年11月13日 0時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有馬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月9日 11時

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