好きになってしまった私 (ページ9)

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yellow side

「背中押してくれた…よね？」

なんてちょっと顔を赤くして言ってる橘。

やっぱバレてるよなぁ。

『押した…なぁ…笑』

「負けんなって言ったよね…??」

『言った…なぁ…笑』

全部バレてた…。

「助かった…。私最初の1歩目速く走れなくて。負けんなって言ってくれたから負けないで頑張れた…と思う…。」

俺から少し視線を外して言っていてやっぱり顔は赤くて可愛いなぁなんて思って。

『それは良かった笑』

なんて照れ隠しで言ったけど全然良くなくて俺みんなに黙ってるけど彼女おるんよね。

なのに、俺が好きなのは橘で。

良くない…よな笑

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(1年前)

陽菜「謙杜くんっ!!気づいたら好きになってて…。私と付き合ってくれませんか…？」

高校生になって初めて告白されて、中学生の時に告白されることはあったけど好きな人には一途やから告白されても断ってたし自分から告白したい派やったし。

今回も断らななぁって思って

ごめんなぁ。好きな子おんねん。だから付き合えへん。って言おうとしたら

陽菜「そ、それはっ！橘さん…のこと？」

え？バレてるん?!

『えっと…。』

陽菜「そう…なんだ…。」

「付き合ってくれませんか??私と付き合ってくれないと私橘さんになんかしちゃうかも…。」

なんて脅されて、「傷ついてるとこ見たくないでしょ??」

なんて言われて仕方なく付き合ってる。

その代わり、付き合ってることは誰にも言わないし、もし橘が好きになってくれて、告白してくれたらこの関係は終わり。なんてことになってるけど現実ではそう上手くいかへん。

橘は一切好意なんて向けてくれへんし。なんなら興味ありません。なんて顔してるし、

加藤も加藤で仲のいい取り巻き達には俺との関係言ってるらしいし。

俺報われんなぁ…。

だからリレー決めの時もあんなこと言ったし、背中だって押したし、声だってかけた。

こうやっておんぶして保健室だって連れてきた。

全部全部橘が好きやから。

やけど、神様はそう優しくはなかった。