夏色の君は知っている

夏祭り ページ6

学校の帰り、秀明に行く途中、俺は一際目立つ明るい青のポスターを見かけた。

。。。なんだ？
夏祭りか
立花と行けたら、どんなに素晴らしいか。。。

だめだ。
だめだぞ。
俺らしくない発想だ。

。。。。

立花の浴衣姿、想像するだけで鼓動が早くなる

そんなことを考えながら、ポスターをぼんやりと見つめていると、肩に手が乗った。
ビクッ
だ、誰だあ？
なんだ。黒木か。


「上杉先生、何かんがえてんの？」

にやけた顔で覗き込んでくる。

「いや。。 別に。」

「ふーん。」

そう言いながらもニヤニヤしてる。
うぜ、こいつ。

「まあ、いいんじゃない？ 中学生男子はそれくらい考えるよ。」

「一緒にすんな。この女誑し。」

黒木、好きなやついるのかな
聞いて、みる、か。

いやー、でもなあ
よし、やっぱ気になる

「。。。黒木、お前、」

「ああ、いる。」

なんだ、こいつ。
素直すぎるだろ。
しかも、俺の考えてること分かったし

ああ、女はこれされたら一発で落ちるんだなって思うくらい美しいウィンク

。。。。

もしかして、ライバル宣言か？

ピョコン

ポケットに突っ込んであった携帯を取り出す。

若武だ。




宛名 黒木 上杉 七鬼 美門 小塚

件名 集合

栄光のKZ7のメンバー達、久しぶりに集合をかける!!!

休み時間にカフェテリアに集合だ‼

絶対遅れるなよ

小塚は、アーヤに連絡しとけ。

探偵チームKZリーダー
若武 和臣

久しぶりに、立花に会える。。。

だめだぞ。
俺。
何考えてんだ。

女なんてどうでもいい。
どうでもいいんだ。

ポンと肩を叩かれる

「素直になりなよ。上杉先生!」

黒木。。。。

さすが対人関係のエキスパート。

うざすぎる


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黒木玲奈

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