夕日の夕 ページ2
ガラガラガラ
教室のドアを開けると、そこには、榛名君がいた。
窓の外をぼーとして見ている。
なに見てるんだろ。
ああ、思わず見とれてしまいそうな後ろ姿。
広い肩に、細い足。
ああサッカーやってるんだなあ、って感じ。
こっちを振り替える。
「お、立花か。おはよ。」
「あ、うん、おはよ。」
「俺、委員会のために、早起きしたんだぞ。それでずっと、一人でお前を待ってたんだ。やっと来たね。じゃあ、始めよっか。」
「待たせてごめんね。うん、いいよ」
「。。。お前って、結構可愛いよな。よし、許す‼」
え、えええええ。
あんまり関わったことがないのに、なぜそんなになれなれしく話せるのだろう。
私には、とても無理だな。
配布物の整理をしながら、会話をはずませる。
「榛名君ってさ、サッカーが得意で成績も優秀なんだから、KZ入れば?」
「俺、実は入ろっかなって考えてたとこなんだ。」
「。。。立花って、秀明通ってたりする?」
はて、なんでそこ?
「う、うん、通ってるけど。。?」
「よし、じゃあ、決めた!! 俺、KZ入る‼」
は、はい。。。。
「立花、下の名前なんていうの?」
「彩、だけど。」
「彩か。俺は、夕だ。夕日の夕で、榛名夕。女っぽいよな。。。。」
夕は急にしょんぼりした顔になった。
なんか、可愛いかも。。。
クスクス( *´艸`)
「ううん、そんなこと無いと思うよ。似合ってるし。」
パッと明るくなった。
「そうか⁉ ありがとな。俺、立花のこと、下の名前で呼んでいいかあ?」
「あ、うん、別にいいけど?」
あああ、そんなことされたら変な目で見られそう。。。
「俺のことも、夕って呼んでいいぞ。」
左を向くと、目があった。
夕は、窓から差す光に当たって輝いて見えた。
なんか、ずっと見つめてくる。
はて、なんだろ。
ガラガラガラ
誰だろ。
え、翼ぅ?
今日、教室来るの早くない?
「翼?部活終わったの?」
「あ、ああ。仕事は、どう?進んでる?」
「うん、順調。もうすぐ終わるよ。あと三枚。」
「よし‼ 終わったーーー」
。。。夕、テンション高過ぎ。。。。
「じゃあ、俺、ちょっとロッカー行ってくる。彩、またあとでな。」
翼が信じられないという顔をする。
「翼、どうかした⁉」
「おい、あいつ、なんでアーヤのこと下の名前でよんでんのお?!」
そこかあ。。。。
なんか、めんどくさい事になりそう。
はあ。。。。
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黒木玲奈
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黒木玲奈(プロフ) - 夏蜜柑さん» そうですね、書いてるときも思うほどです。wありがとうございます!頑張ります! (2018年8月25日 21時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 上杉君カッコイイ アーヤ自分の気持ちに素直になって!と思っていました更新頑張ってください応援しています (2018年8月25日 20時) (レス) id: fa082eb104 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - *suzu*さん» 楽しんでいただいてるようで、幸いです!ありがとうございます、作者一同頑張ります!これからも、どうぞ夏色をよろしくお願いします。 (2018年8月25日 11時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
*suzu* - すごくドキドキさせてくれるお話です!榛名くん, 上杉くんがカッコいい!これからの展開が楽しみです。まだまだ暑いですからお体に気をつけて更新頑張ってください。 (2018年8月23日 11時) (レス) id: a962bd5f54 (このIDを非表示/違反報告)
橘綾(プロフ) - 茉莉さん» コメントありがとうございます!そういっていただけて作者一同、大変うれしいです!皆様の期待に添えるよう、頑張ります! (2018年8月11日 18時) (レス) id: 785a5fde57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:上杉奏&美門智&橘綾&黒木玲奈 x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年4月10日 21時