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適当な会議室に入って、箱の中から取り出したのは、苺が乗った白くて小さいホールケーキだ。
二人だと少し多くて、四人だと少し小さい。
なるほど三人で食べるのにちょうどいい大きさだと思う。
まるで誕生日のケーキみたいだけど、ホワイトデーだから白いこれなのか、それともAヌナの気分なのか、はたまたドヨンイヒョンのチョイスなのか。
渡されたフォークを手に持って眺めていると「いただきまーす」というヌナの軽い挨拶の後に、苺の隣へ絞り出されていた真っ白なクリームがすくい取られた。
「う〜ん、糖分……」
「いっつも食ってるじゃん、A」
「そんなことないですよ。最後にケーキ食べたの二週間前だし」
「それって……テンヒョンの誕生日？」
「うん。ちょうど会社でばったり出会ってね」
「そんだけ食ってりゃ充分だろ」
「普通の女の子は週一くらいでカフェに行くって言うじゃないですか。ジェノのお姉ちゃんもそうでしょ？」
「さあ……？」
言い訳に肩を竦めたドヨンイヒョンの様子を伺いながら、Aヌナはオレに「ジェノが苺食べて良いよ」なんて言うから、有難くフォークに突き刺した。
底にクリームのついた苺を齧って、Aヌナに尋ねる。
「ヌナはヒョンから何を貰うの？」
「何って何が？」
「これ、ホワイトデーのお返しなんでしょ？ケーキの他には？」
「ううん。チョコのお返しにケーキ」
「ドヨンイヒョン……」
「な、なに？」
「……本当にこれだけなの？本当に？」
「いや……これがいいんだってAが……」
「だってあのチョコ高いやつでしょ？ケーキ一個じゃAヌナの大損だよ」
「おい」
「レシート捨てちゃったからどうだったか」
「お前……そう言う事はちゃんと……！」
「まあまあ、良いじゃないですか。別にそういうのは」
「ヒョンがヌナにたくさんお金使ってくれる思ってたから、オレは何も用意してなかったのに」
甘いケーキを食べているくせして、ドヨンイヒョンは苦そうな顔をしてヌナの事を見つめている。
そのAヌナは、丸いケーキを掘るようにフォークを入れて「ホールケーキ、こうやって食べてみたかったんだよね」とわくわくした表情をオレに向けた。
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せの(プロフ) - みなみんずさん» こちらこそありがとうございます〜！わ〜い、そう言ってもらえるととても嬉しいです〜！！オタクライフ楽しんでいきましょうね〜〜！ (2020年12月14日 14時) (
レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ちゃこさん» ありがとうございます〜！本当ですか？NCTもみんな面白いのでどんどん推し増ししていきましょうね！(？)これからも頑張ります！ (2020年12月14日 14時) (レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
みなみんず(プロフ) - せのさんのお話をいつも読まさせていただいてます。私も最近NCTにハマりまして、せのさんのお話にたどり着いてからすごい勢いでハマっていきました！いつも素敵なお話ありがとうございます！これからも楽しみにしております！！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: 9876ae2084 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - せのさんのお話読みたいが為にNCT勉強してきました！やっと最新話に追いつけて感無量です(T ^ T)NCTもほんとに素敵なグループで、出会わせてくれたせのさんに感謝です！！これからも楽しみにしてます！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: f83f7a2a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2020年12月10日 10時
