5.5話 ページ8
〜sideギアッチョ・リゾット〜
「さっそくターゲットと移動したみたいだぜ・・・っつーか近すぎじゃねぁかァ!!アアァ!?」
「落ち着け、いつでもメタリカはする準備はできている今か?」
「リゾットおめぇが落ち着けや!!!」
「あとは俺が見てくる」
「ッチ、潜入はリゾットのが向いてっからなァ」
メタリカの能力により姿を消したリゾットはそっと後をつける
〜〜
「ここなら二人っきりだね、そういえば名前は?」
「名前は必要かしら?」
「それすらも必要ない、かな?結構積極的なんだね。だけど君のその可愛いらしい声で呼んでもらいたいな・・・僕の名前はアルバーノ・クラッソ」
「アルバーノ・クラッソそれがあなたの名前ね?」
Aの顎にアルバーノが手をかける
「ああ、そうだよ・・・ところで君は珍しい顔をしているね、東洋人かい?」
「ええ、イタリアと日本のハーフよ、お気に召さなかったかしら」
「いいや、綺麗でいて可愛らしさもある顔をしているのがそそられるよ」
「そう、ならよかった」
唇と唇が重なりそうな程近づきお互い見つめあう
「アルバーノ、一ついいかしら」
「ん?なんだい?それは今大事なことかい?」
「私にとっては気になる事なの、たとえば表面だけを石にするとして
その内部はどうなるのか、石にした後に砕いて能力を解除するじゃあない?そしたらどんな痛みなのか・・・私は私で試せないからわからないのよアルバーノ」
「・・・な、なにを言ってるんだ君は突然」
何か嫌な予感がしたのかそっと体を離そうとする
「もう遅いのよ、とっても遅いわアルバーノ
初めからよ、私と目が合った時からあなたはこうなるしかなかった。いいえ?ボスを裏切った
それが一番罪深いのよアルバーノ」
「ボス・・・!?まさか!だれッッッ」
大声で人を呼ぼうとしたその時には彼の口や手足は彫刻のように固まっていた
「しーっ、ダメですよ・・・今皆楽しんでるんですから。邪魔をしちゃあいけないでしょう?
だから"私達"で楽しみましょう」
___
「ん〜〜〜今からでも広間へ行けばスイーツ食べられますかね?ダメですかね?
うーん、悩ましいけど・・・手土産にもっていけば許されるかも・・・!?」
「ダメだ、許さんぞ」
「ヒョアッ!」
突然現れるリゾットに驚き声をあげる
「早く帰るぞ、ご褒美が欲しいんじゃあないのか」
「けーき!けーきがいいです!」
Aのその顔はつい先ほど人を殺めたとは思えない程純粋な笑顔だった
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作者名:ねんねこ | 作成日時:2023年3月29日 15時