さんじゅういちわ ページ32
先輩を抱えマンションの入り口につくと、先輩は顔を真っ赤にしていた。バス停のときから思ってたけどマジ可愛い。
「着きましたよ、先輩」
「…年下の女子に姫抱っこされるとか…もうお婿に行けへん…!!」
真っ赤な顔を手で覆い隠す先輩、猫も手で顔を隠してゴロゴロと鳴いている、可愛すぎた。
「ふふ、こんな可愛らしい猫さんだったら私が貰いますよ?」
先輩は指の隙間から見える目を見開き、降ろせ降ろせと暴れる。仕方なく下ろすとヘタリと座り込み私から顔を背けた。
あら…いややったかな…?
「…ほんま…やめてやそういうの…他の男にもいうてんやろ…?」
ちらりとこちらを見る先輩、私は今までの言動を振り返る。可愛いはよく言うが貰いたいは言ったことがない事を確認し、未だに座り込む先輩に手を差し伸べる。
「いいえ、先輩だけですよ。そう言うのは」
「〜〜ッ!!?…もう…やめぇ……っ」
私の手を借りることなくフラフラと立ち上がり、私の買い物袋を奪い取る。
「……ずっと格好悪いまんま居らせんとって」
「…」
かっわよ足元の猫見て猫、顔そむけたまんましっぽゆらゆらしてる…!!かあいすぎる…!!!
「っ…っ!っ…ありがとうございます!では行きましょうか!」
危ない叫びかけた。可愛すぎて
Aは鬱の空いている方の手を引きマンションのエレベーターに乗り込む、幸い誰もおらず裸足であることを指摘されずに家まで来れた。
３階で下りて、自分の家の扉を開ける。そこには仁王立ちした母がいるわけで
「A〜?あんたねぇ!どこほっつき歩いてたの!?家出たの4時よ!4時!!今6時半!!」
「お母さんこれには訳が!」
「何!!」
「通り雨に降られまして!!雨宿りしたところに疲弊しきった先輩が!!」
私がそう言うとお母さんは私の後ろにいる先輩をじろりと見た。
先輩は気まずそうに目をそらし、私の服の裾をつまむ。
そしてお母さんは
「なんでそんなぼろぼろなの!?いや、まず風呂入りな!怪我の治療はその後ね!しみるけどそれくらいは我慢しな!!」
先輩に言うお母さん、私は背中を押して風呂場へ直行、もちろん買い物袋は母へ渡した。
「いや、俺より、えと、君が入った方が…」
「私はいいんです!温まってきてください!お母さんのことだからお風呂沸かしてくれてると思うんで!」
半ば強引に風呂に入れ、細身の彼に合うサイズの服を探す。
ちょうど新品のジャージがあったのでそれを風呂場に置いて、下着は父が帰ってきた用にと買っておいたものを用意した。
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まる(プロフ) - パスワード解放されてらっしゃる…！久々に見に来たら続編間近！！！嬉しすぎます！！パス、実はボードを見て以前試しましたが普通に開かず()なのでまた見られて嬉しいです！！更新楽しみにしています！！！ (2023年5月6日 13時) (
レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜露姫(プロフ) - あああ好きですううううう……もう何もかもが好きです…更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2023年5月4日 23時) (レス) @page47 id: c00d592dea (このIDを非表示/違反報告)
ここなつぁ。 - 本当にもう好きです！天才かよ。動物も可愛いしd!の皆さんの反応もかわいくて本当にもう…。応援してます。頑張ってください！ (2023年5月4日 11時) (レス) @page45 id: e540fc95b9 (このIDを非表示/違反報告)
春嵐 - この作品すごい好きです!!毎日更新を楽しみにしてます!!応援しています!! (2022年12月18日 18時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ビニール袋 - ぎゃあああああああああぎゃんかわああああああああああああ (2022年12月1日 18時) (レス) @page44 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生夏 x他1人 | 作成日時：2021年5月31日 23時
