さんじゅうわ 青視点 ページ31
____なんて言ってた時期がありましたよ。
もう恥ずかしくて仕方がない。ちゃんと話を聞かなかった挙げ句毛嫌いして友達の言うことも信じずただただ憎悪に溢れていたというね
そんな相手にまさか今頭を撫でられているという…しかもさぁ…
「ふふ、可愛らしいですね?」
「ん、ぅ…んん、ぁ、そこ、んぁ」
どちゃくそ撫でんの上手いんやけど…!?さっきから恥ずかしい声バリ出るし…!!
あかんってほんま…!!
そう思いつつも、あまりの気持ちの良さに止める手は出ない。
時間が経ち、開放された頃にはもう息が上がっていた。
彼女は雨の止んだ空を見てハッとした表情になる。
今の時間は5時半過ぎ、スマホで時間を確認して慌てて荷物をまとめだす。
帰るのか…漠然とそう思い、おいていかれたくないという気持ちがあるも、今まで彼女を嫌っていた自分にそんな事を思え資格はないと抑える。
でも彼女は
「先輩は帰れますか?」
心配する声色
「え…いや…かえ、られへん、と思う」
戸惑いと少しの期待でシドロモドロになる。
でも迷惑になるのでは、ずっと彼女をここにおらすわけにも行かへんし
「じゃあ家きますか!」
「…え?」
彼女は俺の前に屈んだ。まるで背負う準備をしている様
「いやいや、迷惑かかるし、俺歩けるよ…?」
「全然迷惑じゃないですし、その足でほんとに歩けますか」
よく足を見ると、靴下を履いていても尖った石などは防げなかったのか血が滲んでいる。
気づかなかった、気づいた瞬間痛くなってくる。
「痛…」
「ああ触っちゃだめですよ!」
傷を触る手を掴んで、買い物袋を持つのではなく、肩にかける。
そして
「え、え、わ!?」
「じっとしててくださいね」
脇と膝裏に手を回され持ち上げられる。
お姫様抱っこ…!?
「ちょ…!?降ろして!!?」
「だって自分から背負われてくれないでしょう?」
「当たり前やろ!?なんでそんな力あんの!?」
俺結構重いで!!?と言えど開放はしてくれない、それどころか
「鍛えてるんですよこれでも」
なんて言ってくる始末だ。
正直落ちるのも怖いし恥ずかしいけどなんか落ち着くしもういい気がしてくる。
「っ…お、落とさんといてや」
「大丈夫ですよ、先輩だけは守るんで」
「〜〜〜ッッ!!」
もう顔の熱が収まらない。なんなの?乙女ゲーから出てきた人?こんなキザなセリフ俺でも言ったことねーよ!!
顔を見られたくなくて彼女の襟ぐりに顔を埋めたところ、それを見て微笑ましげにこちらを見るご婦人には気づかなかった。
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まる(プロフ) - パスワード解放されてらっしゃる…！久々に見に来たら続編間近！！！嬉しすぎます！！パス、実はボードを見て以前試しましたが普通に開かず()なのでまた見られて嬉しいです！！更新楽しみにしています！！！ (2023年5月6日 13時) (
レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜露姫(プロフ) - あああ好きですううううう……もう何もかもが好きです…更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2023年5月4日 23時) (レス) @page47 id: c00d592dea (このIDを非表示/違反報告)
ここなつぁ。 - 本当にもう好きです！天才かよ。動物も可愛いしd!の皆さんの反応もかわいくて本当にもう…。応援してます。頑張ってください！ (2023年5月4日 11時) (レス) @page45 id: e540fc95b9 (このIDを非表示/違反報告)
春嵐 - この作品すごい好きです!!毎日更新を楽しみにしてます!!応援しています!! (2022年12月18日 18時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ビニール袋 - ぎゃあああああああああぎゃんかわああああああああああああ (2022年12月1日 18時) (レス) @page44 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生夏 x他1人 | 作成日時：2021年5月31日 23時
