にじゅうはちわ ページ29
朝から空き教室に連れ込まれ、保健室ではパーリナイ、オマケに昼休みは生徒会に呼び出され、散々な日だ今日は…
挙句の果てには放課後のお使い時に雨に降られ、そして今
「…」
「…」
ズブ濡れで何故か裸足の猫先輩とバス停の屋根で雨を凌いでいる。
なんで?なんでここにいるの?お家近くなの??それにしてはバスであったことないね!?
「…あ…あのぅ」
「……」
ガン無視ですかそうですか
ベンチに並んで座っていては彼の顔は影で見えない。見たところ携帯も財布も無いようだ。
家出、にしては無謀すぎるし…制服やし…何がどうして今に至るんや…
うんうんと考え込んでいると、彼はボソリと呟いた。
「…どーせ…お前も一緒なんやろ…」
「…え?」
か細い、弱々しい声で呟く彼、その姿は今までで一番小さく見えた。
護らなきゃ、ぱつんとそう思った私は、彼の今の状況を助けねばとも思った。
「なにが、ですか?」
「…お前も、どうせは俺らの顔と体にしか興味ないんやろ」
傷ついたようにこちらを睨む猫先輩、私が何も答えられずにいると、先輩は私に距離を詰めた。
壁に追い詰められ先輩の顔がよく見える。
今にも泣きそうな顔
同じような顔を私は知ってる
「俺が抱いたろか?彼奴等より上手いで、やから、やからもうさ…彼奴等に、手出さんでや」
今日私は何回悪者になれば良いのでしょうか
私の後ろの壁に手を付きいわゆる壁ドンをしておられる猫先輩はふるふると体を震わせていて今にも泣きそうな顔で耐えている。
……結構クるものがあるのはなぜだろうか
「…」
私は無言で頭を撫でる。
私が手を伸ばしたとき、ギュッと目を瞑って来るであろう感覚に堪えようとする。
「…大丈夫、私みんなが嫌がることはせんよ、もちろん、先輩が嫌がることもしたない」
後頭部から首にかけてを撫でると、先輩は目を見開いて驚く。
「…うそや…」
「ほんま」
「っ…シャオちゃんとか、シッマとか!顔赤かった…!服乱れとった…!!」
惑わされまいと必死に抵抗の意を見せる先輩だが、だいぶと可愛く見えてきた。
「顔が赤かったのは撫でられてそれが気持ちよかったのが恥ずかしかったんじゃないですか?服が乱れてたのは…コネシマさんが、あなたと同じように自分を犠牲にしようとしてたからですよ」
そう言いながら私は片手で撫でていたのを改め両手で包むように撫でる。
彼はいっときの間逃げようとしていたが、逃げられないことを悟り不満げな顔で撫でられている。
可愛いな本当
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まる(プロフ) - パスワード解放されてらっしゃる…！久々に見に来たら続編間近！！！嬉しすぎます！！パス、実はボードを見て以前試しましたが普通に開かず()なのでまた見られて嬉しいです！！更新楽しみにしています！！！ (2023年5月6日 13時) (
レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜露姫(プロフ) - あああ好きですううううう……もう何もかもが好きです…更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2023年5月4日 23時) (レス) @page47 id: c00d592dea (このIDを非表示/違反報告)
ここなつぁ。 - 本当にもう好きです！天才かよ。動物も可愛いしd!の皆さんの反応もかわいくて本当にもう…。応援してます。頑張ってください！ (2023年5月4日 11時) (レス) @page45 id: e540fc95b9 (このIDを非表示/違反報告)
春嵐 - この作品すごい好きです!!毎日更新を楽しみにしてます!!応援しています!! (2022年12月18日 18時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ビニール袋 - ぎゃあああああああああぎゃんかわああああああああああああ (2022年12月1日 18時) (レス) @page44 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生夏 x他1人 | 作成日時：2021年5月31日 23時
