この世界の主役はwrwrdだと思っていたが本当は僕らしい3

きゅうじゅーきゅう ページ30

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お酒を勧められるがままに飲んでたら、随分酔いが回ってきたことに気づく

流石に飲み過ぎたかな…



『ちょっと、そと、でてきます』


tn「ん？大丈夫か？」


『だいじょーぶです、ちょっとよってる…』


rb「んぇ、もう酔ってしまったん？」



ロボロめっちゃ飲ませてくるんだもん！
お酒強いからって！弱いものいじめしやがって！



『…だから、コネシマがあんなんなってるんだ！』


gr「あいつは素面(しらふ)だぞ？」




…もともとヤバイやつなんですね！わかります！


大先生をしばいている2人を横目で引きながらバルコニーに出る

外は蒸し暑い、けど風の涼しさを引き立てるには丁度良い


町の方向を見ると
街灯やら家の明かりやらで道が照らされていて、帰宅している途中であろう人がちらほら見える

The平和ってのがよく似合うねぇ

この国の平和を、国民を僕が守らなきゃいけないんだよね…


そんな感じのことをぼんやり考えながら町を見つめていると、突然目の前が真っ暗になり、手で目を覆われる

っ…敵？！なんでこんなところに…！



「だーれだ」



敵襲かと思ったが、いたずらだったみたいだ
変な汗出ちゃったじゃん！

「だーれだ」って…ここ特徴的な声の人が多いからバレバレなんだけど…



『敗因はそのバリトンボイスだ！グルッペ…ン？』



そうだ、その声はグルッペンのはずだ

でもそこに立っていたのは…



cn「騙されましたw？」


『チーノさ…ん？？？』



チーノさんだった


目を開いた後の声はチーノさんの独特の声だ

でも目を塞がれてるときはグルッペンで…後ろにはチーノさんがいて？？？


酔いを冷ましている最中の頭には不適切な困惑だ


チーノさんは僕が困惑している姿を滑稽に思ったようでクスクスと笑っている

でも、それはどこか本心ではないような笑い方で嘘臭さを覚える

いや、笑いだけじゃない
仕草･表情･言葉…なんだろうこの嘘臭い感じ



cn「そんな見ないでくださいよぉ〜、俺困っちゃう」


『あぁ、すみません、気になっちゃって…
今のはどうやったんですか？』


cn「あー今のね、あれ俺のオリジナルの能力なんですよ

「ピエロ」って言って、変装とか出来るんですよ〜」



そう言って大先生とかトントンとかに変身して見せてくれるチーノさん


…僕は知ってる、変装とかに長けてる能力は自分を偽ることも長けているということを

僕は昔、そんな感じの能力を持っている男の子に会ったことがある

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