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そのあとは黒く塗りつぶされたページが続いた。
いったいどんな内容が書いてあったのか、今は知る由もない。


ゆっくりと破れないように最後のページを開くと紙一面にびっしりと文字がかかれていた。



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もう二度と■には逆ら■■い。
人魚の本能には抗えないのだ。彼を見■■心が支配され■感覚が■る。
それが■ろしいことだとわかっているのに、なぜか心地よいのだ。
ああ、早く逃げな■■ば。支配され■■■。早く、早く早く早く早く
早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早




……


後ろに気配を感じる。
先ほどまでここには誰もいなかったはずだ。

まだ読み終えてないそれから目を離し、ゆっくりと息をのむ。

気が付かなかった。大きな影が自分を覆っていることに。


「盗み見るなんて酷いなあ」

そんなに私のことを知りたいのなら教えてやるというのに。

少しかすれた身体に響くような低い声。
いつもなら落ち着くはずのその声は確かに深海のような冷たさを含んでいた。

冷汗が流れる。
自分よりも大きいその陰の主の身体はいとも簡単に自分の身体をひねりつぶすことが可能だというのを物語っていた。

振り返ることすらかなわない。
彼は今いったいどんな顔をしているのだろうか。

「特に見られて悪いものはないが所有物をそう勝手に扱われると私でも気分が悪い」

謝りたいが声が出ない。
上手く息ができなくなっていく。まるで自分が陸にあがった魚にでもなった気分だった。


「彼はこの後、どうなったと思う?」


視界がゆがんでいく。
これが恐怖なのだと回らない頭が逃げるように警告を出し続ける。

だが動かない、動け、早く、早く早く早く早く早く


誰か助け

.

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ねむこ(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます〜!光栄です! (6月19日 8時) (レス) id: 7450988cef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 絵柄がとてもだいすきです!こんな上手な絵描けるの羨ましいです! (6月17日 22時) (レス) id: f18a32c293 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむこ | 作成日時:2023年4月17日 23時

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