よんじゅうさん ページ48
side…srr
白い髪をゆらし隣を幸せそうに歩くのはまふまふ
今にもスキップしだしそうなまふまふをみてたしなめようとするが、自分もご多分に漏れず鼻歌でも歌いたいような気分なのでやめておいた
俺が歌い手仲間以外の誰かと会うのにこんなにワクワクするなんて……
そ「……年甲斐もない(ﾎﾞｿｯ」
ま「え？なんかいいましたかそらるさん？」
どうやら口に出てしまっていたようで、聞き返してくるまふまふになんでもないという風に手をふる
ま「？？？」
頭の上にハテナマークを浮かべるまふまふをおいてさっさと歩く
ま「あっ待ってくださいよ〜」
まふまふの声が後ろから投げかけられ、歩いていた足を止める
ま「わ、もうついたんですね」
そ「……ちょっと早かったな」
時刻は十時半すぎ
普段外に出ない俺らは駅までの距離感を見誤り少し早くについてしまった
そ「まあ待ってれば来るか」
そしてそれぞれ時間を潰しながら待つこと約四十分
志「おっいたいた〜」
坂「やっほー!!」
セ「おはよーございます〜」
やたらカッコ良く手を振ってくる志麻くんに穏やかに挨拶してくるセンラくん
二十歳を過ぎても人目を憚らずやっほーなんて言ってくる坂田くんに心の中で若干汗を流す
ま「やっほー!!」
そ「……ここにもいたか」
ぶんぶんと手を振る相棒に思わず呟きを漏らす
三人と合流する
そ「うらたくんとAさんは？」
坂「うらさんはなー車置いてくるから先いってろって」
ま「車で来たんですね」
そ「車できたのに十五分すぎとはどういうことでしょう」
志「あ〜……すいません、まあなんかちょっと色々あって……」
セ「Aちゃんがいないのもそれに関係してはるんですよ」
苦笑いする二人を疑問に思っていると
浦「よ〜」
後ろからうらたくんの声が聞こえたので振り返る
そ「お〜、おはよ……」
ま「あっ浦田さん……」
振り向いて硬直した
そこにはうらたくんと、黄色を基調とした服に身を包んだAさんが立っていた
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作者名：響月 | 作成日時：2019年6月12日 22時
