浦島坂田船の塩なお世話係は超絶鈍感でした (ページ39)

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さんじゅうごページ39

side…urt

浦「…………」

考えるのは、佐久間のこと

気にくわないとは思ってたけど、それどころの話じゃない

信じられない。許さない。許せない。

そう思うのはきっと全員同じ

島坂船のやつらも、Aも

そしてそのとなりをAの肩を支えながら歩く９６猫も

浦「(てかくろとAってどんな関係なんだ？)」

さっきのあいつらとの会話で何となくわかった気がするが……

考えていると、不意にAの声が背後からかかった

『あの………』

浦「!!」

顔をあげるとシェアハウスについたところだった

浦「ああ…もう着いたのか」

セ「じゃあ、今日はばいばい…にしても、１人で帰らせるのはちょっと…」

『あ、すみません…。あの…』

何かいいたげなA

浦「どうした？」

するとAはちょっとためらってからいった

『あの………今日皆さんと呑みたいです…!!』

いいですか？と聞いてくるA

真っ先に反応したのは志麻センだった

志「よっしゃ!!Aちゃん、どんどん愚痴吐けや!!」

セ「今夜は呑みますよ～」

はしゃぐ志麻センの横でひそかにガッツポーズをする坂田

浦「ま～今夜は羽目はずすかぁ」

一方、冷蔵庫に酒どんくらいあった!?と騒ぐまーしぃのとなりで９６猫は少し焦っていた

棗「え……A大丈夫なん？」

『なにが？』

棗「いや…酔ったりとか」

『だいじょーぶ!!これでも私酔った記憶ないし!!』

志「え～そうなん？酔いに乗じて手ぇ出すことは叶わんか…」

セ「志麻くん通常運転ですね…」

会話しながら家に入る

浦「そういやさぁ…くろとAってどーゆー関係？」

棗「あ～。わしらおんなじ高校だったんよ。同じバトミントン部でなぁ」

『高校の頃はずっと一緒にいて…卒業してからもちょくちょく会ったりして、こないだ成人式の後も呑みいったんです』

坂「へー仲ええんやな!!」

と、ちょうどセンラが酒を出してきたので、それを手に取る全員

浦「んじゃまあ…」

全員『「「「「「かんぱ～い!!」」」」」』

カシュッ

坂「おわっAええ飲みっぷりやなぁ!!」

見ると坂田の視線の先には一気飲み真っ最中のA

浦「おい…だいじょぶか？」

ダンッ

坂「へ…」

するといきなり人が変わったかのように空になった缶をテーブルに叩きつけるA

グシャッ

志「え…？」

それを更に握りつぶす

そこに俺らの知ってるAはすでにいなかった