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弱虫15匹 ページ17

男子バレー部はインターハイを準優勝で終えたから、シードとやらで県大会や地区大会はすっとばしていきなり全国ならしい。

そしてこの男、宮侑はこんな変なことを言い出した。

侑「なあ自分、楽器うまいんやろ。」

貴「いや、今はトップでもないしうまいかと言われたら「角名はお前が東京では1番やったって言っとったぞ。」

なんて余計なことを言うんだ倫太郎も。今日も見つけてしまいちょっとうずっとはしたけど。

ああー。直接喋れたらなー。でももうなんか意地なんだよなー。なんて深く後悔していると、

侑「お前、春高の応援の演奏せえや。」

驚いた。選手も一応応援されている自覚はあったのか。試合に必死であーそんなんあったなーくらいに思っているかと思ってた。

貴「いや、そんなことしたらばれるじゃん。」

侑「そろそろ腹くくれやどアホ。角名がうだうだうじうじしてて気持ち悪いねん。バラすぞ。」

貴「へ、倫太郎がうじうじ??」

記憶の中ではいつも倫太郎はさらーっとしていてうだうだ考えているのは見たこと無かった。

侑「1回でええから、顔見せてみいや。」

貴「もうこれは私の半分意地なんだけど。今会っても話すこともないし、なんなら逃げる自信が100%ある。」

侑「びびりか!!」


生ツッコミありがとうございます。そうですともびびり弱虫ですともなんとでもいえ。もはやこれは私の個性であり倫太郎に甘えるひとつの武器なんだ。まあ会えないけど。反応が怖すぎて顔なんて見せられないけど。

貴「だいいち、倫太郎が私のことでうじうじしてんのは私を心配してでしょ。」

倫太郎は私が都立音大附属の高校に通っていると思っているであろうから、1人で友達はできたか、レッスンや、苦手なピアノにはついていけているかを心配しているだけだ。いわば親心である。


侑「いや、お前そんなわけないや「侑なにしてんの。今日ミーティングあるって言われてたじゃ…。」


おっと、唐突ーーーーーー。
目の前にいるのは私の3歳からの幼馴染、加えて私が今現在進行形で(勝手に)逃げ回っている角名倫太郎くんではないかあーー。やっぱりこいつといたらこんな気はしていたあーーー。


侑「お、おお角名…。」

角「は、A…?」


貴「……び、びっくりしたあ…?笑」

わー。とダブルピースをした後、私は唯一倫太郎に勝てる綺麗なクラウチングスタートを決めてその場から逃げ出した。

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水野 - 更新待ってて良かったです!超面白いです! (2020年7月20日 21時) (レス) id: cdb3fa391f (このIDを非表示/違反報告)
さくやん(プロフ) - ?さん» 申し訳ありません!修正しました! (2020年7月9日 21時) (レス) id: 417db36de3 (このIDを非表示/違反報告)
至ってノーマル - 素敵すぎます!!!!!めっちゃ好きです!!かっこかわいい推しをありがとうございます!!!!応援しております! (2020年7月9日 18時) (レス) id: 5e35942dd3 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 途中から名前が万智になってます(泣) (2020年7月9日 17時) (レス) id: f4c6db3892 (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - はじめまして!とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2020年3月28日 21時) (レス) id: 6ad8403b99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくやん | 作成日時:2019年9月13日 23時

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