42．コマと猫 ページ42
僕の誘いに真人は目を輝かせ椅子に飛び移った。
真人「Aがやるなら俺もやるー！」
夏油「それなら仕切り直しといこうか。……あ、コマがひとつ足りないな。さっき真人が壊してしまったから……」
A『僕が直すよ＿＿＿＿��輪廻再生��』
真人が壊したコマを術式反転で直す。
確か、作中では脹相が壊したんじゃなかったっけ？僕が壊相と血塗を助けたから未来が少し変わったのかな。
脹相「俺も参加する」
血塗「兄者がんばれぇ！」
夏油「これで参加者は揃ったね。でも、ただ遊ぶというのも面白くないだろう？」
弟たちに応援されながら脹相も椅子に座った。
これで4人揃ったけど、夏油が妖しい笑みを浮かべ＿＿
夏油「どうかな、ここは勝った人が負けた人に何か命令出来るというのは」
真人「……！それって何でもいいの？？」
A『真人が乗り気だけど、何でもっていうのは危ないんじゃ……』
夏油「もちろん、危ない事はなしってことにしよう。これで少しはやる気が出たかな？」
そう話す夏油はいやに自信ありげで。
この提案を持ちかけてきたってことは勝つつもりなのかな。人生ゲームは完全に運ゲーなんだけど。
A『(もし勝てたら夏油に何か命令してみたいな)僕はそれでいいよ』
脹相「命令か……面白そうだな」
夏油「決まりだね、それじゃゲーム開始といこうか＿＿＿＿」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ルーレットを回し、自分のコマを進める。
真人は猫のまま器用にルーレットを回していた。
途中までは順調だった僕も終盤に行くにつれ雲行きが怪しくなり＿＿
真人「Aで最後かな？ゴールするのにけっこうかかってたね」
A『なかなかいい目が出なくて……』
脹相「夏油、早く換金してくれ」
結局、僕がゴールしたのは最後だった。
夏油「はいはい、今数えてるから……おや？どうやら、幸運の女神は私に微笑んでくれたようだ」
真人「はぁ！？俺が一番最初にゴールしたのに？」
夏油「早ければいいってもんじゃないよ」
『よりによって夏油が1位か』と思っていれば、夏油は僕に微笑んできて＿＿
夏油「最初のルールは覚えてるよね？
A、次の祝日は空けておいてくれ。私とデートでもしよう」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年5月7日 20時
