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何が目的なのかと聞かれた悪魔はこちらを見ながらコテンと首を傾げる。
「ん〜？最初に言ったでしょ。君を堕としたいって」
「…………私は悪魔の言葉なんか聞かない」
「あはは、いつまで持つかな？その強がり」
楽しみだね、と呟いた悪魔はパチンと指を鳴らした。何が起こるのかと思えば突然幼い男の子が現れた。
「え、」
「……！？だれ…？」
私もその男の子も状況が分からず戸惑う。
「さぁて！楽しいショーの始まり始まり！」
ぱちぱちと手を鳴らす悪魔は男の子の方へと近付き、何のためらいもなくナイフを男の子の手に突き立てた。
「ぁ、うあ゛あ゛あ゛っ！痛いっ！」
「……！何して！？」
悲痛な叫びが辺りに響く。思わず男の子の方へと駆け寄ろうと体が動いたが、鎖に繋がれている私はその場から動くことができない。ガシャガシャと鎖が虚しく音を立てるだけだった。
「次は何処にしようかな〜？反対の手かな？それとも足かな？片目を潰しちゃうのも楽しそう！」
男の子は痛いと叫びながら助けを求めている。私はその光景を見ていられなくて、下を向きながら悪魔に懇願した。
「もうやめて……っ、あなたの言うことなんでも聞くから……お願い、その子を離して」
「へぇ？何でも？」
祓魔師なのに、目の前の悪魔に屈服することでしか人を助けられないのが悔しい。ギリ、と下唇を強く噛み締めると血の味が口内に広がった。
「じゃあ、俺のモノになって♡」
くいと顔を無理矢理上げさせられた。そしてつぅ、と首筋を指でなぞられてぴくりと身体が反応してしまう。
「ね、俺に飼われてよ。祓魔師さん」
悪魔と契約を交わしてしまえば祓魔師としての力は失われてしまう。けれど小さな男の子を見殺しにすることも出来ない。私は震える声で「…わかり、ました」と肯定の返事をする。
「ん、ふふ。嬉しいなぁ。それじゃあよろしくね？」
それでも心だけは屈服するものか、と目の前で笑う悪魔を睨み付けた。
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ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2023年4月16日 20時) (
レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - 最近とても更新してくれて嬉しいです！これからも頑張ってください!! (2023年4月14日 6時) (レス) id: 06d1bec9da (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» こちらが明記してなかったのですみません…。そのつもりでした。ただマフィアパロはいつか書きたいなとは思っていますのでもし時間ができれば頑張りますね。コメントありがとうございました。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - ぽんこつらーめんさん» 何処かにかいていましたか!?そしたら申し訳無いです…。 (2023年2月18日 16時) (レス) id: 255513ac99 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。折角リクエスト頂いた所申し訳無いのですが一旦リクエストは1人1回までとさせて頂いております。申し訳ございません🙇 (2023年2月18日 15時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんこつらーめん | 作成日時：2022年12月31日 20時
