ちびれんくん8

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紫耀side

「ただいま」

海「おかえり！どうだった？」

「うん、夜中の発作の影響で発熱してるみたい。それと…かなり心臓に負担がかかってるらしくて…」


車に戻って、廉を預かり

チャイルドシートに座らせながら車で待っててくれたメンバーに伝える。


岸「まじか…」

「うん。それで2週間くらい、新しい強い薬貰ったからそれを服用して様子見てって…」

神「そうだったんだ。落ち着くと良いね」

「うん。点滴も受けてきたし、時期に落ち着くんじゃないかな」


何て話しながら、チャイルドシートの背もたれを倒してあげる。



＊








＊





お家に到着して、お父さんに廉を和室に寝かせてもらって

傍に座って様子を看てるご両親。


暫くすると、廉が目を覚ました。


「れん、おはよう。しんどいのどう？」

廉「………ん、」


まだしんどそうだね。

そうだよね、点滴受けてきてまだ数時間。

すぐに回復しないよね。


「何か食べれそうかな？」

廉「………ゆーちゃ、の…ゼリー、食べたい」

「うん、いいよ。持ってきてあげるから待っててね」


俺は立ち上がって、冷蔵庫を開けて

廉が好きな味のゼリーを3種類ほど手に取って

スプーンも忘れずに持って戻る。


廉母「手作り？」

「あ、はい。廉、心臓病再発してから糖質制限かかっちゃって…それで岸くんが研究して廉でも気にせず食べれるゼリーを作ってくれたんです」

廉母「そうやったん、岸さんありがとうね」

岸「全然！俺が廉にしてやれるの、料理くらいなんで」


そう言うけど、岸くんだって

廉の事常に色々考えて、最近では廉第一の生活になってるじゃん。

何処まで謙虚なのよ、この人は。


廉母「そんなことないと思うで。廉も凄く幸せそうやもん。なぁ？」

廉父「あぁ、私の仕事の所為で何度も転校させて、寂しい思いさせとったから…」

廉母「その所為で、一時期心を閉ざしててんけどね」

廉父「事務所に入って、皆さんに出会ってから、テレビや雑誌で見る廉は、いつもええ笑顔しとって」

廉母「幸せそうで、楽しそうで。ホンマ、良いメンバーさんに出会えて嬉しいです」


そう言って、目を涙で滲ませながら

俺らに伝えてくださるご両親。


神「そんなの…俺らもっすよ」

廉母「え、」

玄「いつも廉には助けてもらってばっかりなんです、俺ら」

「そうそう。俺らが悩んでると真っ先に駆けつけてくれて…」

海「何かあったん？って悩み聞いてくれて…」

岸「ほんと優しい奴です」

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