ちびれんくん8

▽ ページ17

岸side

廉「おあよぉ」

紫「おはよう、廉くん」


朝、早く起きて朝ごはんを準備してたら

後ろから海人と廉くんが起きてきた。


海「よく寝れたよぉ、昨夜も」

「良かったぁ」


昨夜は海人の部屋で眠った廉くん。

こうやって一緒に寝たメンバーから

昨夜の様子を聞くのも俺らの中の約束の1つ。


神「ふわぁっ…」

玄「おはよぉ」

「お！2人ともおはよう」


廉と海人が起きてきて、30分後

神宮寺といわげんが起きてきた。





＊








＊



朝ごはんを食べてると、紫耀のスマホが鳴った。


紫「ん？マネさんだ。ちょっとごめん」

「おう、全然」


仕事の電話とかだと、いくらメンバーでも

秘密な時もあるから部屋を出て電話することなんてザラにある。


紫耀が席を立って、リビングから出た。


紫「え？！本当ですか！？」


という、声が聞こえてきた。

それから暫く待ってると、紫耀が嬉しそうな足取りで戻ってきた。


紫「みんな！」

「どうした？」

紫「廉のご両親が明後日来るって」

「「え！？マジ？！」」

紫「うん。思ったよりも早く連絡がついて、そしたらご両親も即会いたいって言ってくださったみたいで…それで、ちらりと廉の状態の話はしてあるみたい」


今の状態ってことは

病気が再発して、幼児化してるってことだよね。

何処まで話してるか、何処まで理解されてるかってことだよな。


海「まぁびっくりはしちゃうよね」

「うん。けど絶対大丈夫。だって廉のご両親だもん」





＊









＊






それからあっという間に2日が経過した。


＿ピンポーン


廉「だぁれ？」

「誰だろうねぇ〜」


何となくサプライズにしたくて

廉には言ってないの。


どんな顔するかな？

喜ぶかな…？

ちゃんと覚えてるかな？


と急に不安になる。


？「こんにちは。お邪魔します」

？「こんにちは」


廉のご両親がリビングの中に入ってきて

その途端、廉はすぐには分からなかったのか

不安な瞳にすぐになったのが分かった。


そして俺の足にぎゅっと抱き付いてきた。


「れーん？」

廉「ん、なに、」

「廉、この2人はね、廉の本当の…パパとママだよ？覚えてないかな？」

廉「ぱぁぱ？まぁま？」

「そうだよ。よーくお顔見てごらん？」


廉と同じ目線になって

優しく問いかけてあげると、俺の陰に隠れながらも

チラチラと廉のご両親のお顔を見てる。


廉「ぱぁぱ、まぁま」


思い出したのか、小さく走りながら

2人の元に駆け寄って行った

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