ちびれんくん8

▽ ページ16

岸side

海「相変わらず天使ちゃんの寝顔だよね」

紫「だね」


何て話してたら、廉が珍しく寝言を話した。


紫「え…今、」

玄「うん、完全に」

「パパ、ママって」


そう、その珍しい寝言も

更に珍しい、というか

ちびれんと生活し始めて1回も聞いたことがない単語2つで。

"ぱぱ、まま"という言葉。


神「泣いてる…」

「会いたいのかな…」

海「っ…」


そしてその後、1つの涙がすーっと

頬を伝って枕にシミを作った。


紫「久しく会ってないもんね、ご両親に」

神「うん、小さくなって会いたくなったのかな」


普段言わないだけで、心の中では

お父さんとお母さんに会いたいって、そう思ってたのかも。


海「ねぇ、マネさんに頼んで、廉のお父さんとお母さんに連絡してもらえないかな」

「そう、だな…うちに来てもらうのが1番いいよな。廉の体調的にも」

紫「うん。俺さっそく電話してくるわ」


さすが紫耀。

行動が早いから助かる。





＊










＊




紫「マネさんに事情を話したら、快く了承して下さったよ」

「良かったぁ〜」

紫「うん、連絡したりするから3日は時間頂戴って」


そんなの廉の為だったら

幾らでも待てる。


俺らの目的は、廉を両親に会わせる。それだからな。


海「七夕も近いし、いい結果になると良いね」

「そうだな」

神「でも、今の幼児化してる廉の姿見て、廉だって分かるかな…」

玄「分かるよ。だってメンバーの俺らが割とすぐに分かったし、受け入れられたんだもん。ご両親なら尚更」


いわげんの言葉に、みんな頷いた。

そうだよな、、本当の家族じゃない俺らが割とすぐわかって、受け入れたんだもん。

血のつながりのある両親なら。

そう信じてマネさんからの連絡を待つ事に＿＿＿。






＊









＊



廉「んぅ、おあよ〜」

「おはよう。よく寝たなぁ」

廉「あい！」


海で遊び疲れたのか夕方手前までぐっすりだった廉くん。


紫「れん、お風呂入ろっか」

廉「あい！」


紫耀がお風呂に廉を誘ってくれて

2人がお風呂に入ってる間に夕飯を作ったり、洗濯物を畳んだりなど

済ませてるとお風呂から上がってきた。


それから俺らも順にお風呂に入って

夕飯の時間に＿＿＿＿。




＊







＊




廉「いただきましゅ！」

「「いただきます」」


毎度恒例、廉のいただきますを号令に

俺らも挨拶をしてご飯を食べて

この日は疲れもあるだろうからって事でいつもより

早く眠りに付くことにした。

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