ちびれんくん8

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岸side

廉「うみ〜」

「うぉ、砂であしとられちゃうぞ〜」

廉「大丈夫やもーん」


そう言いながら小走りで

海に真っ直ぐに向かう廉の背中にそう声を掛ける。


けど、海がよっぽど嬉しいんだろうなぁ

いつもならいい子でピタリと止まって

メンバーの誰かと必ず手を繋いで歩いてくれるんだけど

今日は全然そんな素振りは無い。


紫「ほられーん」

廉「うわぁ！」


と思ったら、紫耀が廉を抱き上げてくれた。


紫「嬉しいのは分かるよ。でもね、ここのお砂場さんは走ったりすると、転んじゃうから。危ないからゆっくり歩こう？」

廉「あーい！」


紫耀がそう優しく促すと良いお返事が聞こえて

ゆっくり今度は紫耀と手を繋いで波打ち際まで歩いてる。


海「さすが紫耀だね」

「うん。やっぱあれが紫耀だよな」

神「ほら、岸くん、テント立てるよ〜」

「あ、おう！」


今日は海用の大きめなテントを

1つ用意してきたんだ。


前に海に来た時もテントを持ってきたんだけど

そん時よりも断然大きい！笑

夏って事で、みんなでお金を出し合って買ったんだ。


ホントデカいからほんと家みたいで

テントの裏には廉の大好きなのが沢山付いてるんだ。


廉「あ、おっきなおうち〜」

「わ、見つかっちゃった〜笑」

廉「わーい！」

紫「れん、海入りたいって」

「おぉ、マジか。まぁ暑いしな。水着なら持ってきてるから」


そう言うと、その話を聞きつけた廉が

どーん！とアタックをかましてきた。


「うわぁ」

廉「んふふ、ゆーちゃ、みじゅぎ〜」

「はいはい、お着替えしような」





＊










＊








＊



廉「わーい！」

海「よし、いこ〜」

廉「おー！」


水着に着替えさせて、既にこっそり履いてきてたらしい

海人が廉と一緒に手を繋いで海に駆けて行く2人。


「俺らも行くか！」

神「だね」

紫「たまにはいいよね」

玄「だね」


ってことで俺らも海で遊ぶことに。





＊








＊



それから海辺でお昼を食べて

廉は帰りの車の中で寝ちゃった。


紫「沢山遊んだね〜」

「ほんと、日焼け止め塗ったけど、心なしか焼けたよな、廉」

海「ほんとだ〜笑かわいい」


元々黒かったけど

今日の海でまた更に少し焼けたみたい。


玄「まぁ沢山遊んだ証拠だし、いいんじゃない」

「だな」


それからお家に帰って

まだ眠ってる廉をリビングのソファーに寝かせて

何となくみんなでその寝顔を見守る事に＿＿＿。

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