ちびれんくん8

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紫耀side

廉が中耳炎を発症して早5日。


随分、熱が出る事も無くなってきたし

耳が痛い〜って泣いて訴える回数も減ってきた。


なんだけど…


海「まだぼわーってする？」

廉「あい、あんまり…声が聞こえない、」


そう、昨日の夜から

急にそう訴え始めた廉。


夜間救急もやってない日で

とりあえず家で様子を見てたんだけど…


翌日になってもその違和感があるままらしくて

俺らの声があまり聞こえないみたい。


海「紫耀、もしかして…」

「うん。耳に水が溜まって聞こえにくいのかも…」


何となく直感で分かった。

先生が言ってたんだよね、水を抜いても

また溜まってきてしまう事があるかもしれないって。


だからその際は来院してくださいねって。


海「だよね、、」

「うん。8時からやってるから朝一で行こっか」

海「だね」


現在時刻、朝の7時半。

30分もあれば準備出来るでしょってことで

またまたオフの俺と海人の2人で病院に連れて行きます。






＊







＊





廉「ふぇぇ…やぁー！」

「うんうん、やだね。ごめんねぇ」


すんなり車に乗ってくれた。そこまでは良かったんだけど

まぁ一筋縄ではいかないのが廉くん。


病院が近づいてきた途端

泣いて大暴れ…笑


とはいってもチャイルドシートしてるから

そんなに抵抗は出来ないから危なくはないんだけど。


海人が隣で廉の事を落ち着かせてくれて

俺もルームミラーをちらちら見ながら廉に声を掛ける。






＊







＊





結局泣きやむことも落ち着くこともなく

病院へ到着。


入り口に近い場所に車を停めて

暴れてる廉を抱っこして、院内に入る。


海人が受付をしてくれて

俺は隅っこの方に座って、廉を少しでも落ち着くように声を掛ける。


海「今日は比較的空いてるから、すぐ呼んでくれるって」

「よかった、、なるはやで終わらせてあげたいもんね」

海「うん」


廉の負担になるから

出来るだけ早めに終わらせてあげたいっていうのが本音。




＊







＊




数分待ってるといつも通り

顔見知りの看護師さんが呼びに来てくれて

診察室の中へ案内してくれた。


先「しんどいね。平野さん、廉くんをお膝の上に座らせて、この椅子に座って頂けますか？」

「あ、分かりました」


先生の指示通り、廉を膝の上に乗せて

自分が椅子に座ると診察が始まった。



＊＊
最近更新できてなくてすいません
また当分ローペースかと思いますが
気長に待っててくださると嬉しいです

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