ちびれんくん8

中耳炎 ページ1

紫耀side

廉「げほげほっ…」

「コンコン、辛いね〜」

廉「げほっげほっ…涙」


数日前から、喉風邪を引いてしまった廉くん。

その所為で、咳がずっと止まらないし

なおかつのどの痛みもあって、ごはんが全然食べれてない状態。


海「わ、お熱また上がっちゃってるわ」


そう言いながら体温計のディスプレイを見せてくれた海人。

液晶画面には【39.4℃】の数字。


朝までは微熱程度だったんだけど

急に上がっちゃって廉本人も辛そう。



今日休みなのは俺と海人の2人だけ。

昨日休みだった、岸くんが病院に連れてってくれて

喉から来る風邪という風に診断を貰って来たわけ。



「氷舐めてみる？」

廉(コクン)


喉が痛すぎて、飲み込めないけど

身体が熱い、ってなった時

昔よくおばあちゃんが氷を舐めさせてくれたのを思い出して


海人に氷を3つほど

持って来てもらって廉の口に放り込む。


海「どう？少し違う？」

廉「ん、ち…」

「美味しい？良かったぁ〜」


少しでも違うなら良かった。

と海人と2人、目を見てそう安堵した。





＊









＊




廉「やぁ！涙」

「飲まないと、コンコン治んないよー？」

廉「いやや！げほげほっ…っ…涙」


今、お昼を食べさせ終わって

食後のお薬を飲ませるところなんですけど…

まぁ安定に嫌がってて


せっかくさっきまで落ち着いてた咳も

廉が声を出しながら抵抗するから復活してきちゃってて。


ゼリーに入れて

見えないように、飲みやすくしてあるつもりなんだけど

勘のいい廉だから、その中にお薬が入ってるって

知ってるみたいで全力で拒否中なの。


「よしよし、いやだね。一旦そのゼリーさんナイナイするから。廉はコンコン落ち着かせよ？」


手に持ってた、スプーンを

お皿の上に戻して廉を抱っこして

背中をトントンしながら落ち着くのを待つ。


海「お水、置いておくね」

「ありがと」


立って抱っこしてみたり

海人が頭をなでなでしてくれたりしてる事20分。


廉「んっ…けほっ、」


やっと廉の咳が治まってきた。


「お疲れ様、疲れたでしょ。お水のみな？」

廉「普通の？」

「ん？」

廉「普通の、おみじゅ？」

「うん、普通のお水さんだよ？」


ゼリーの事があったから疑ってたんだね。

大丈夫だよ〜

そう言いながら廉に渡してあげれば、ゆっくり飲んでくれた。


廉「んっ…っ」

海「喉痛いね」


お水でも痛いって相当だよね。

早く楽になってくれ〜そう願いながら背中を摩る

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