ちびれんくん

▽ ページ33

紫耀side

海「いつから？」

「俺も気づいたのが、そんなに早くなくて…廉と遊び始めて1時間くらい？かな、経ってからだから」


と、海人含めメンバー全員に

廉の症状等を説明する。


神「そっか、紫耀疲れてない？」

「あーうん、それは全然」


廉と居ると疲れなんか

どこかに飛んでいくんだよね。


きっと、よく親たちが

"子供の顔見ると癒される〜"とか"元気もらえる"なんて

言うのと同じような感じなのかなって。


玄「ならいいけど、紫耀もあんまり無理しないでよ？」

「うん、ありがと」


なんて話をしてたら、廉が起きたみたい。


廉「ふぇぇっ…しょーっ涙」

「ん？大丈夫だよ。俺抱っこしてるよ？」


起きてそうそう、泣きながら俺の名前を

呼ぶ廉。熱高すぎてもうよく分かってないんだと思う。


廉「っ、ヒック…げほげおっ、しょ」

「うん、大丈夫。大丈夫」

海「完全にちびれん、紫耀に甘えたちゃんじゃん」


みんなも廉にただいまーとか

頭を撫でてくれたりしてて


廉も心なしか嬉しそう。

まぁ俺の服を握る手の力は緩めてくれないけど…笑


＊


それから、皆のご厚意？で

先にお風呂に入らせてもらえることに


なんだけど……


廉「ふぇぇ…うわぁぁんっ！ややぁ…しょおーっ！涙」


俺の腕から離れて、岸くんにバトンタッチした瞬間

この世の終わり…みたいな顔で

泣きながら俺の方に懸命に腕を伸ばしてくる廉。


岸「うんうん、大丈夫だから。紫耀お風呂行って、キレイキレイしたらまた廉の所に、戻ってきてくれるよ？」

廉「ふぇぇ…うわぁぁんっ…涙」


と岸くんが説明してくれても

聞く耳をもたないでひたすら泣きまくってる廉。


玄「紫耀、こっちは何とかするから行っておいで」

「ほんと？ごめんね、すぐ出てくるから」


そう玄樹に入ってもらって

お風呂に入りに言った俺。


俺がリビングから出ると

更に大きくなる廉の泣き声に

胸がぎゅーっと痛くなる。



岸side

廉「うわぁぁんっ……しょお、しょおっー…涙」


紫耀がお風呂に入りに言った瞬間に

更に大きく泣きはじめた廉。


「大丈夫だからなぁ」


みんなで廉の看病しつつ

泣き止ませようと試みる。


赤ちゃんが落ち着くと言われてる

音楽を掛けたり、廉のお気に入りのブランケットを

かけてみたりしたけどどれも効果なし。


神「紫耀じゃなきゃダメだね」

玄「だね」


と俺らはもう諦めモード

紫耀、ゆっくり入りたいだろうけど

今日だけは早く出てきて。

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