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ST side
ST「…あの、先輩」
「うん？」
ST「…もう、今さらかもしれないですけど。同じ日本人だから、こんな僕にでもA先輩のためになれることがあると思うんです。だから、大変な時はいつでも…！」
「 …タロちゃん、」
ST「先輩が俺を沢山助けてくれたから、俺も恩返しがしたいんです」
「…ありがとう。そんな風に言ってくれて嬉しいよ。でも…」
A先輩は、ふと練習室の壁に目をやる。
その視線の先には、NCTのポスター。
イリチル、ドリーム、WayV、集合写真…。
A先輩は一人一人の顔を見つめながら、目を細めた。
「…今の私には、大切な仲間が出来た。もう一人ぼっちじゃない。だから、大丈夫。…タロちゃんも、とっても大切な仲間だよ」
ST「……一人ぼっち、」
「ふふ、…そっか、タロちゃんには昔の話をしたことが無かったね」
ST「…はい。やっぱり日本人一人だけって、大変でしたか…？」
「もー、大変なんてもんじゃなかったよ！無視されるわ物隠されるわひたすら妬まれ嫉まれバカにされるわ…(笑)」
ST「えぇぇっ！？そ、そんなこと…」
「あるある。EXOと合流する前はずっと大変だった」
…その道を切り拓いたパイオニアは、どんな人でも尋常では無い苦労を経験する。
A先輩も、まさにそうだ。SMにおける日本人アイドルのパイオニア。
やっぱり、彼女が過ごしてきた時間は色濃くて、大変で、
それでも…
「…だけど、ね。たった一人、そんな私を助けてくれた人がいたんだ。…もうここには、居ないけれど…」
…忘れられない、大切な思い出
なんだろうか。
A先輩は過去を懐かしむような目をしながら、何故か脇腹を大切そうに撫でた。
ST「…離れている今でも、大切な人…ですか？」
「大切だった、かな。…うん、今の私にはみんながいるから。もう何も怖くないし寂しくない。だけど…」
ST「…」
「…その人がいなくちゃ、今の私もいなかったんだ」
ST「…素敵な人だったんですね」
「あははっ…」
A先輩は、困ったように笑い声をあげて
「最後にもう一回踊る？」と立ち上がる。
俺も頷いて、軽く手足を回して。
A先輩を昔支えてくれた人がどんな人なのか、俺は知らないけれど
俺もいつかは先輩の心の支えになれるくらい、アイドルとしても一人の男としても、立派な人間になりたい。…いや、なる。
A先輩は音楽をかけて、
脇腹から手を離した。
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るひょん(プロフ) - 屈強な男のくだりほんとに面白いです笑 ゆたの一言きゅんだしちたぽん可愛すぎてしんどいです！！！！続きを楽しみにしてます！ (2021年10月7日 17時) (
レス) id: c9350dc1af (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - みんははさん» コメントありがとうございます！ぜひぜひお聴きになってください！！(^^)♪ (2021年6月10日 22時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - まこもさん» まこもさん！いつもありがとうございます(^^)ナビソニョっていつ聴いても心が浄化されますよね…。やはりルハンはサンナムジャキャラですよね！！同じで嬉しいです（ ; ; ）いつも本当にありがとうございます、これからもご愛顧のほど宜しくお願いします!!! (2021年6月10日 22時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - これはDon't go を聞くしかないですね！！ (2021年6月10日 7時) (レス) id: bf5897c69c (このIDを非表示/違反報告)
まこも(プロフ) - 読み終わってからずっとナビソニョ聴いてます(/ _ ; )何よりルハンの解釈が完全に一緒で感動しています。これからも一読者として応援しております。 (2021年6月10日 2時) (レス) id: fa4c0f7aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年6月5日 1時
