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…もっとゆっくり、みんなとも、あなたとも、過ごしたいけれど。
もう迎えの車が下につけている。
私と同じ、黒い髪。
目の下のほくろにかかるほどの前髪から、猫のように愛くるしい、月を宝石に閉じ込めたみたいに美しい瞳が、私を見つめている。
あなたばかり、やきもちを妬いたなんて言うけれど。
…いっつもは、私があなたに妬いてるんだから。
世界で活躍するソロアーティスト。
妖艶で、性別なんか超えてしまう唯一無二の存在。
私にとって、テンはやっぱり手が届かないような存在。
ずっとそのままで居てほしい。
…あなたと同じように輝きたいという思いが、私をもっと強くさせるから。
「今日はせっかくなのに、ゆっくり過ごせなくてごめんね。でも今度は…」
TN「フフッ、今日は前祝いみたいなものでしょ？」
「…そうね。はあ、なんだか…まだ夢の中にいるみたいだな」
自分の薬指に視線を落とす。
そこに輝くダイヤモンドは、いつでも私の口角を緩ませる魔法を持っている。
テンは私のことを抱き寄せた。
彼の背中に腕を回し、目を閉じる。
この温もりが、いつだって私に生きる力をくれる。
…出会ってから、今まで、ずっとずっと。
私の初恋。
「…ありがとう。テン」
TN「エ？」
「私、あなたがいるから、世界で一番きれいでいられるのよ」
そんな私の、少しおどけたふりをした本心。
テンは言葉の重みを感じるように、うんと頷き、微笑む。
私の頬に手を当て、そっとキスを唇に落としてから、あの愛嬌たっぷりの表情で「でも」と切り出す。
TN「キレイすぎちゃダメ。他のひとがミンナ、Aに恋をしちゃう」
「あははっ！」
TN「そんなのゼッタイやだ！Aはボクだけのだもん、」
テンはむっと怒ったようなふりをする。
だけど、すぐに微笑んで。
私の瞼に優しくキスをして、囁くの。
TN「Aのこと永遠に愛していいのは、ボクだけだ」
そんな、くすぐったくなるような一言。
私は温度が高まっていく頬がばれないように、ひらりと身をかわす。
…愛してる人に、愛されるから。
だから私、こんなにも強くなれた。
私、とっても幸せなの。
「うふふっ、美しすぎてごめんなさい、テン」
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Speranz71153907(プロフ) - NCT2020から加入した女の子(中国）とソンチャンの恋愛物語が読みたいです。01生まれの167cmラッパーで性格はサバサバしている感じでお願いしたいです。 (2022年11月20日 15時) (
レス) id: 1b68452dc0 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 名無し26705号さん» お返事大変遅くなりました（ ; ; ）これからものんびり更新ですがぜひ見届けて頂けると幸いです、、、！ (2022年11月17日 17時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
名無し26705号(プロフ) - 更新楽しみにしてます（；＿；） (2022年10月11日 10時) (レス) id: a987a7fbf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年8月11日 15時
