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TN side
Aはボクを真っ直ぐに見つめている。
その瞳が悲しげに揺れることは、もう無い。
Aが発した言葉には、驚かなかった。
だってそんな気はいつもしていた。
Aはボクから離れたがらない。どころか、ボクが注ぐ愛情じゃまるで飽き足りないとでも言うように、他の人にもそれを求めていた気がする。
だけどAは、そんな過去の自分を慰めるように微笑んだあと、またボクを見つめたんだ。
「…テンは、私の憧れ。なりたいものの、象徴。私にとって足りないものの、その全てを持っている、眩しい存在」
TN「…」
「…だけど、テンがいなくちゃ生きていけない人には、なりたくないって。…そう思えるようになったのよ。どうしてだと思う？」
…イヤだよ、そんなの。
考えたくもない。
ボクがいなきゃ生きていけないままでいたらいい。
キミがいない人生なんか、ボクだってイヤだ。
無謀なことばかり考えているのは、ボクの方だ。
Aは微笑む。
そして、そっと、ボクに手を伸ばす。
ボクの頬に、Aの手が触れた。
彼女は慈しむように、ボクの左目の下を親指で撫でた。
「私は私の人生を歩きたい。私が誰に愛されているのか、生きていてどんな価値があるのか、自分で感じながら生きていたい。不十分な私でも、私が愛してあげたい」
「…テンを私から切り離しても、立派に生きられる人になったら」
「そのとき、きっと、テンから本当に愛してもらえると思ったの」
…ああ、やっぱり
キミはボクのことなんて、何も分かっていない。
そして、
ボクもキミのことを、何も分かっていなかったね。
Aの唇が震えている。
これは、ひとつでしかいられなかったボクたちへの、別れの言葉。
ボクとキミを別のものへ分かつ言葉。
キミが、本当は、ずっと言いたかった言葉。
「…好き。大好きよ、テン」
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Speranz71153907(プロフ) - NCT2020から加入した女の子(中国）とソンチャンの恋愛物語が読みたいです。01生まれの167cmラッパーで性格はサバサバしている感じでお願いしたいです。 (2022年11月20日 15時) (
レス) id: 1b68452dc0 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 名無し26705号さん» お返事大変遅くなりました（ ; ; ）これからものんびり更新ですがぜひ見届けて頂けると幸いです、、、！ (2022年11月17日 17時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
名無し26705号(プロフ) - 更新楽しみにしてます（；＿；） (2022年10月11日 10時) (レス) id: a987a7fbf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年8月11日 15時
