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「 笑いすぎだろ 、 」
『 いや、 だって 、 笑 』
樹くんに 野菜切るのを頼んだんだけど
白菜とか人参とか 全部くっ付いたままで
笑っちゃいけないんだけど、
我慢できず、大爆笑
「 いつもはもっと 上手いから!!! 」
ムキなって大声をだしているが
それもなんだか面白くなってしまう
「 ほら、 早く切ってくださいよ 」
『 そうですね 笑 』
具材を鍋に入れて、出汁と一緒に煮込む
『 樹くんっていくつなんですか? 』
「 俺 23 」
『 え、 同い年だ 』
「 ほんと? 俺ずっと歳上だと思ってた 」
『 老けてるって言いたいの? 』
「 誰もそんなこと言ってない 笑 」
なんだかんだ他愛もないばかりして
正直、居心地が良い
『 ビール 、 飲む? 』
「 あー、 じゃあ 貰うわ 」
『 はい、どーぞ 』
出来た鍋を2人でつつきながら
色んな話をした
『 てか、 彼女いいの? 』
空いたビールの缶を片付けながら
テレビを見る彼に声をかける
「 俺 彼女作らない主義なんで 」
何をそんなカッコつけて言っているのか分からないが
とてつもなくクズな発言をしている
「 なんで? 」
『 いや、別に 』
なんか、恥ずかしくなって
顔を缶で隠す
「 何その照れ隠し、 かわいい 」
本日爆弾 2個目
こんなあっさり言えるものなのね
とりあえず彼は 中々のチャラ男ってのはよくわかった
「 Aこそ 彼氏いないの? 」
『 作らない主義だからさ 』
「 パクんなよ 」
『 思ったこと言っただけ 』
「 はいはい 笑 」
あっという間にすごく時間が過ぎていて
ほんとに会ったばかりとは思えない
さすがに 家には帰るみたいで 荷物をまとめる
「 またご飯食べに来ようかな 」
『 お断りしま〜す 』
「 え!? なんでなんで 」
『 嘘。 時間合えばの話ね? 』
「 約束ね 」
『 はいはい 』
部屋を出て隣に移動する彼
暖かい部屋には彼の温もりがあって
なんだか、寂しい気持ちになっていた
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作者名:shiii | 作者ホームページ:http://shinooooo
作成日時:2019年2月25日 11時