94. 同棲？ ページ47
父 ｢どれも大切な話なんだが、まあいい。考えておく｣
A ｢いやあの考えとくじゃなくて 父 ｢それで本題だが、ルハンくんと同棲してもらいたい｣
A ｢え、は？｣
父 ｢2人の様子を見ていて、そろそろ同棲を始めてもいい頃かと思ってな｣
A ｢待って。私はあくまでジアさんのフリですよね？｣
父 ｢あぁ、もちろん｣
A ｢同棲なんてしたら、そのうちバレますよ｣
父 ｢そこは君が上手く隠し通せばいいだけだ｣
A ｢人任せですか…｣
父 ｢以前は家にと伝えたが、いい機会だ。いずれは一緒に住むことになるんだ。何事も早いうちから始めた方がいいだろう｣
A ｢正論っぽく聞こえるけど納得できない。そもそも同棲までして、本物のジアさんが戻ってきたとき、どうするつもりですか？？｣
父 ｢……。まぁ、そのときはそのときだ｣
A ｢は？まさかのノープラン？……はぁ、呆れた｣
父 ｢……｣
A ｢あの、私が言うのも変な話ですが…偽者は、所詮偽者なんです。本物には勝てない。いくらなんでも事が大きすぎるし、こっちだって限界があります｣
A ｢私が偽者だってバレたら、相手の信用を失って婚約自体破談になることだってありえます。そうなった場合、そちらとしても大いに不利になるかと｣
父 ｢…君はただ、任務に集中してくれればいい｣
A ｢はぁ……。分かりました。それで、いつから同棲しろと？｣
父 ｢2週間後だ｣
A ｢2週間後？流石に急すぎるのでは？｣
父 ｢家を含め、一通り必要なものはこちらで準備しておく。手ぶらでも困ることは無いだろう。既に向こうにも話は通してある。あとは君が納得するだけだ｣
A ｢ハイハイ、納得すればいいんでしょ｣
父 ｢それでいい｣
A ｢むかつく｣
そして、2週間後…
しばらく家を出ることをボアオンニに伝えると、思っていたよりもすんなりと受け入れてくれた
他の皆は大反対だったけど、私の自立したいと取って付けたような理由をオンニは尊重してくれた
騙しているようで心苦しいのも全てあの父親のせいにする
で、流石に手ぶらというわけにもいかないのでしっかりキャリーに荷物を詰めて新居に到着したのだが…
A ｢でっか！！｣
確かここで暮らすの2人だけだよね？
その割には随分と大きすぎるような、、、
LH ｢おい｣
A ｢あ、ルハンさん｣
続く
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
