３ＦＡＣＥ Ⅱ (ページ46)

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93. ヤクザの家ページ46

A ｢え？…私、追い出されでもするの？｣

BK ｢いやそうじゃなくて、ほら！結婚とか？｣

A ｢け、結婚！？｣

いや、タイムリーすぎるでしょ

ベクオッパ、やっぱりさっきの話聞いてたのかな…？

BK ｢Aだっていつかはするだろ？もちろん、ヌナやヒョンたちだって皆｣

A ｢あー、まぁ…｣

BK ｢まあ家柄的に大切なものをつくるのは難しいかもしれないけど。でもAだけは、幸せになってもらいたいって皆思ってるから｣

A ｢…ありがと｣

そっか。そうだよね…

ヤクザの家に生まれたってことは、いつ命を落としても可笑しくないわけで

正直ヤクザって言っても家の場合悪いことはしないし、むしろ平和？

パトロールとかして地域の安全守ってるくらいだから

でも、それをよく思わない他の組が乗り込んできたことも前にあったのは事実だし

普段滅多に喧嘩しないのに、家の組結構強いから

もちろん出来る限り丸く収めるけど喧嘩を売られることだってある

先代の中には一方的に恨みを持たれて命を落とした人もいる

だから最初は、お母さんが殺されたって知ってすぐに他の組を疑った

でもどんなに調べても、なんの手がかりも得られなかった

…私も、いつ命を奪われるか分からない。

今の依頼が解決したら、何でも屋をやめようか

関係な人を巻き込むのだけはごめんだから＿＿＿＿＿＿

それから、ルハンさんとの結婚準備は順調に進められていった

だけどこれはあくまでフリ

ルハンさんと話して、両親の前では上手く誤魔化しているが

私はいずれバレるのではないかと内心ヒヤヒヤしている

そして、私はまたもあの人に呼び出された

A ｢はい、用件早く言って｣

父｢急いでいるのか？｣

A ｢そうじゃない。前にも言いましたよね？忙しいと｣

父｢A、これは仕事だ。僕と会うのが嫌なのかもしれないが君には依頼を引き受けた責任がある。あまり私情を挟まないでくれるか？｣

A ｢……すみません。依頼者にここまで呼び出されることも中々ないもので。では、今後話したいことがある場合は店に連絡してください。

で、ご用件はなんでしょう？｣

父｢僕が呼び出すのは君に直接話がしたいからだ｣

A ｢先日のようにパーティーの衣装を決めるなど私がその場に立ち会わなければいけないときは呼び出していただいて結構ですが、話だけならその必要性を感じないので連絡のみで結構です｣