92. 脅しタイプ ページ45
BK ｢はぁ…前も言ったけどな、Aは嘘つくの下手すぎなんだよ｣
A ｢っ…。お願いですから、このことはどうかご内密に｣
BK ｢ " 貸しイチ " 忘れてないだろうな？｣
A ｢か、貸しなら返したよ！｣
BK ｢いつ？どこで？何が？なぜ？どうやって？何をして？｣
A ｢ま、前にスヨンオンニが間違えて食べたベクオッパのお菓子を買って戻しておいたの！｣
BK ｢スヨンヌナならありえそうだけど、それ食べたのAだろ｣
A ｢違うよー！私はちょっとだけ、大半はオンニですぅ｣
BK ｢どっちにしろ食べてんじゃねーか｣
A ｢だからちょっとだってば！｣
BK ｢俺が知りたいのはさっきの男とどういう関係なのかってこと。素直に白状するなら皆には黙っててやる｣
A ｢…そんなに知りたい？｣
BK ｢知りたい｣
A ｢1つ勘違いしないでほしいのは、決して彼氏とかそういうのじゃないから｣
BK ｢それはなんとなく分かった｣
A ｢ならいい。…あの人は、同じ大学の人なの。なんかペアでやる課題があって、お互い1人だったからペア組んだってだけ。さっきもその話してたの｣
我ながら結構上手く誤魔化せたと思うのだが
BK ｢……｣
A ｢……？｣
BK ｢それなら最初からそう言えばいいだろ。なんで隠そうとするんだよ｣
A ｢ﾎｯ いや、あの、だってさぁー、みんなにバラすでしょ？？｣
BK ｢チャニョルじゃないんだから、そう何でもかんでも話したりしねーよ俺は｣
A ｢そっか確かに、言われてみればそうだ｣
BK ｢だろ？｣
A ｢うん、ベクオッパはあえて言わずに脅しに使うタイプだ｣
BK ｢おい｣
A ｢実際そうでしょ？意地悪だもん｣
BK ｢じゃあ話す｣
A ｢ほらー｣
BK ｢嘘だよ。Aが男といたなんて知ったら、家が大変なことになるからな。ご飯どころじゃなくなるな完全に。それは俺が困る｣
A ｢みんな大袈裟すぎなんだって。私だっていい歳だし、男友達だっていれば、2人きりになることだって普通にあるのに、いつまで子供扱いしてるのか…｣
BK ｢心配なだけだろ。その心配具合が他より大きいだけ｣
A ｢それが問題なんですけど｣
BK ｢今のうちだけだよ｣
A ｢それはいずれ過保護が無くなるってこと？｣
BK ｢無くなるっていうか、嫌でもAから離れないといけないときは来るって分かるから｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
