91. ヒーローとピンチ ページ44
A ｢それで見つけるまでには至らないと？｣
LH ｢…あぁ。難しいことは分かってる。それでも諦めるなんて俺にはできない｣
A ｢どうして、そこまでしてその子を追いかけてるんですか？｣
LH ｢…俺にとっての、
ヒーローだから｣
A ｢ヒーロー？｣
LH ｢もういいだろ。このあと予定がある、俺は忙しいんだ｣
A ｢この際、教えてくださいよー。ヒーローって何ですか？？｣
LH ｢うるせぇ。あと、二度と俺を呼び出すな｣
A ｢はぁ？｣
それだけ言うと、さっさと出ていってしまった
A ｢感じ悪っ｣
？ ｢A…？｣
A ｢？。あ、ベクオッパ！？｣
BK ｢今の、誰？｣
A ｢え。今のって、何が？｣
BK ｢いや、今の今まで一緒に話してた男だよ。あれ誰？｣
A ｢と、友達？みたいな人。かな〜｣
BK ｢ふーん…。友達みたいな人、ね｣
A ｢オッパこそ！こんなところでどうかしたの？｣
BK ｢別に、俺はコーヒー飲みたくなって立ち寄っただけだけど｣
A ｢あ、そうなんだ！じゃあ、私もう帰るから。またあとで！｣
そう言って急いで席を立ち、店から出ようとすると
BK ｢ちょっと待て｣
A ｢え｣
ガシッと腕を掴まれた
BK ｢せっかくだし付き合えよ｣
A ｢え、あ、いや〜、私はいいかな！さっき飲んだし！｣
BK ｢ならケーキでも頼めば？今なら奢ってやる｣
A ｢あー残念だな〜、せっかくなら奢ってもらいたかったけどお腹いっぱいだし大丈夫！｣
BK ｢…そうか。この時間にお腹いっぱいなら、今日の夕飯は食べれなそうだな。残念、ヌナ達がお前のためにって最高級の肉、用意してたけど｣
A ｢に、肉…？しかも最高級？｣
BK ｢でも、食べれないかー｣
A ｢い、いや。お肉なら食べれそうかも！ハハッ…｣
BK ｢肉は食えるのに、ケーキは1つも食べられないのか？｣
A ｢だ、だからその…走って帰ろうかと思って！｣
BK ｢普段走るタイプじゃないだろ｣
A ｢うん、まぁたまには？運動しないとだし！｣
BK ｢へー。Aが、自分から運動ね…
男といたことバラすぞ｣
A ｢ですよね。分かりました、食べます｣
BK ｢それでいい｣
BK ｢で、さっきの男は？｣
A ｢だから BK ｢だから何？ " 友達みたいな人 " とかいうの信じろって？｣
A ｢…そう！｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
