86. 苦労人って？ ページ39
A ｢……。｣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
CM ｢とにかく、あの人もちゃんと苦労人ってことだ＿＿＿＿｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A ｢苦労人、ね…｣
KA ｢誰が？｣
A ｢え？あぁ、ジョンイナか｣
KA ｢で、誰が？｣
A ｢ん？｣
KA ｢いや今、｢苦労人、ね…｣って意味ありげに言ってたじゃん｣
A ｢意味ありげって、あの人。ほら、ユミョングループの副会長さんのこと｣
KA ｢あー、Aの父親か｣
A ｢その言い方、あえて避けたのに｣
KA ｢それで？父親がただの金持ちじゃなくて、ちゃんと苦労人だったてことを今さら知ったの？｣
A ｢え、ジョンイン知ってたの？｣
KA ｢あのユミョングループの副会長だよ？そんなの肩身狭いに決まってるよ。おまけに次男でしょ。本来であれば会長は長男であるヒョヌさんに継がせたかったはず。だけど代わりに仕方なく副会長の座に就任することになった。それは＝あるはずの自由が無くなったってこと｣
KA ｢恋愛だって一緒。そばにいたくてもいられない。そういうものなんだよ｣
A ｢…だからあの人は、お母さんから離れたってことなんだよね｣
KA ｢でもずっと引っかかってたと思うよ。2人のこと｣
A ｢……｣
KA ｢気になってたからこそ、こうして数年ごしにAに会うことを決めたんじゃないかな…？｣
A ｢あの人にも事情があったのは分かった。でも、やっぱり今さら？って思っちゃうの。仮にお母さんが納得してたとしても、私は…今はまだすぐに受け入れることはできない｣
KA ｢ゆっくりでいいんじゃない？｣
A ｢え…？｣
KA ｢Aのペースでいいと思うよ。大丈夫だよ、誰も急かしたりしないから｣
A ｢…ありがと｣
KA ｢うん、素直でよろしい｣
A ｢、、いつも素直だけど？｣
KA ｢それは嘘｣
翌日…
父 ｢急に呼び出してしまい、すまない｣
A ｢そう思うなら…って、デジャブですか？｣
父 ｢明日、ジアの婚約者であるルハン君のご両親と顔合わせをする｣
A ｢は？…で？｣
父 ｢もちろん君にも参加してもらう｣
A ｢まあそう言うのあるとは聞いてたし、薄々感ずいてはいたよ。…でもさ、もっと早く言ってくれない？｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
