82. 痴話喧嘩？？ ページ35
上流階級の挨拶もっと学んでくればよかったわ…
一通り挨拶を済ませると、
父 ｢このあと、皆さんの前で改めて君のことを紹介する｣
A ｢え。いや、あのさ…｣
父 ｢何だ？｣
A ｢先から思ってたんだけど、なんでそういう大事なこと事前に言わないの？｣
父 ｢わざわざ言う必要があるのか？｣
A ｢あるわ！大ありだわ！｣
父 ｢何でも屋とかいう得体の知れないところで働いてる君なら、言わずとも多少の挨拶くらい簡単にこなしてくれると思ったんだが…僕の勘違いだったか？｣
A ｢…簡単にこなしてますけど？｣
父 ｢……、そうか。なら、引き続きよろしく頼む｣
私の肩に手を置くと、その場を離れた
A ｢むかつく｣
お手洗いに行き、会場へと戻る途中
パチンっ
女 ｢最低！私は、ただの遊びだったってこと？(泣)｣
嘘でしょ
金持ちが集まるパーティーだというのに、こんなところで男女が揉めているではないか
男 ｢遊びも何も、俺たち別に最初からそういう関係じゃないし｣
喧嘩の理由も王道すぎる
さっきの音はビンタされた音だったってことか
女 ｢どうして、、酷いわ！だって私たちあんなに愛し合ってたのに！｣
男 ｢お互い、都合のいいように利用してただけだろ｣
女 ｢そんなことない！私は、ずっと好きだった！｣
男 ｢なんとでも言えるだろ。あいつにフラれたからって俺のところに来るなよ。俺はお前のキープになった覚えは無い｣
男の方、綺麗な顔してるけど中々辛辣だなー
A ｢…って、こんなことしてる場合じゃなかった｣
目の前で繰り広げられる茶番に思わず足を止めてしまったが、私には何の関係もない話
そのまま通り過ぎようとしたとき、チラッと視線を送ると
…ん？なんか、目合ったかも？
何となく引っかかる気もするけど、とりあえず会場へ戻る
すると、
KA ｢可愛いじゃん｣
A ｢っ！！…びっくりしたぁー。てか、え？ジョンイナ来てたの？｣
KA ｢うん。Aが来るよりも早くね｣
A ｢そうだったんだ…。他には？誰か潜入してるの？｣
KA ｢いや、今日は俺だけ｣
A ｢そっか｣
KA ｢…大丈夫？｣
A ｢全っ然大丈夫じゃない。すでに疲れてるよ｣
KA ｢まあ大企業の娘が初顔出しともなれば、それなりに注目もされるだろうし、頑張りどころだね｣
A ｢そうだよね…｣
ジヨン ｢ジアお嬢様｣
A ｢え？｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
