80. 不機嫌の理由 ページ33
突然両脇を固められ、広すぎるフィッティングルームに強制連行された
ドレスに着替え、ヘアセットからメイクまで、なすがままになっていると
ジヨン ｢お嬢様の準備が整いました｣
ジヨンさんの一言で目の前のカーテンが開き
父 ｢…ヘアセットを担当したのは？｣
メイド ｢私でございます｣
父 ｢パーティー当日はハーフアップではなくシニヨンスタイルにしてくれ｣
メイド ｢かしこまりました｣
父 ｢以上だ｣
A ｢ねえ、ちょっと待って｣
父 ｢何だ？｣
A ｢いや何だ？じゃなくて。え、私は？この後どうすればいいの？｣
父 ｢どうって？｣
A ｢だから、帰っていいの？｣
父 ｢あぁ、もう用は済んだ。帰ってくれて構わない｣
A ｢は？え、何？私、たったこれだけのために呼び出されたの？｣
父 ｢大事なことだ｣
A ｢どこが！そこまでの重要性をまったく感じないのですが｣
父 ｢当日になれば分かる｣
A ｢は？｣
父 ｢まあ、どうせならのんびりしていってくれても A ｢するわけないでしょ｣
A ｢はぁ…、帰ります｣
父 ｢分かった。では、車を出す｣
A ｢自分で帰れますから！｣
A ｢ﾑｽｯ…｣
YN ｢あれは、何？｣
SY ｢ちょ、ちょっと｣
CY ｢あ、ヌナ達。おかえり｣
SY ｢ただいま。ってそうじゃなくて｣
CY ｢ん？｣
YN ｢あの子、どうしたの？｣
CY ｢あー、なんか帰ってきてからずっとあれなんだよ。理由は誰も分からない｣
YN ｢誰も、分からない…？｣
SY ｢なら簡単よ。理由はきっと、……男ね｣
CY ｢はっ！？｣
SY ｢バカっ！声デカいわよ｣
CY ｢いやいや、でもなんで？どういう流れで男になるの！｣
SY ｢あの子、彼氏できても私達にわざわざ報告したりするタイプじゃないでしょ？｣
YN ｢それどころか、隠そうとするし。まぁお見通しだけどね〜｣
CY ｢え、Aって彼氏いたことあるの？｣
SY･YN ｢…さぁ？｣
CY ｢嘘でしょ｣
縁側で少し休んでいると
DO ｢A｣
ギョンスオッパが通りかかった
A ｢ギョンスオッパ。なに？｣
DO ｢今日の夜ご飯、何がいい？｣
A ｢え、私のリクエストでいいの？｣
DO ｢候補��｣
A ｢なーんだ、3人目か。笑｣
DO ｢期待した？｣
A ｢うん、笑。ちなみに�，鉢△蓮�｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
