79. 全ては自分次第 ページ32
CM ｢その覚悟があって、Aに身代わりをしろと？｣
A ｢オッパ…｣
父 ｢…Aが納得してくれさえすれば、ボアさんも認めてくださると思います｣
A ｢は？納得なんてするわけないでしょ｣
父 ｢ならば、こちらからAの秘密を暴露することも視野に入れた上で話をしましょう｣
A ｢！、…何それ。脅してるの？｣
CM ｢……｣
父 ｢どう取ってくれても構わない｣
A ｢最っ低｣
CM ｢分かりました｣
A ｢！？｣
CM ｢この話は、一度持ち帰らせていただきます｣
父 ｢そうですか。では、良いお返事をお待ちしてます｣
CM ｢今日はこれで失礼します。行くぞ、A｣
A ｢う、うん｣
帰り道…
A ｢あ、あのさ｣
CM ｢おう、どうした？｣
A ｢さっきのことなんだけど…｣
CM ｢？｣
A ｢あれって結局、私次第ってことだよね。自分の秘密を守るためには自分で解決しないと、いけないんだよね…｣
CM ｢…まあ確かに、最終的に決断するのはAだ。でも選択肢は沢山ある。そのこと忘れるなよ｣
A ｢…うん｣
CM ｢それから。Aがどんな選択をしたとしても、皆ついてるからな｣
A ｢ﾆｺｯ ありがとう｣
とりあえず家の話は置いといて、数日後にはパーティーを控えてる
だから、
父 ｢急に呼び出してしまい、すまない｣
A ｢そう思うなら呼び出さないでください。暇じゃないんですけど｣
父 ｢今日は当日着るドレス選びだ｣
A ｢聞いてます？｣
父 ｢この中から好きなものを選んでくれて構わない｣
A ｢そんなのそっちで勝手に決めてよ｣
父 ｢そういうわけにはいかない｣
A ｢何で？｣
父 ｢一度着てみて損は無い｣
A ｢私からすれば得もないけど。ていうか理由になってないし｣
父 ｢さあ、どれがいい？｣
A ｢全然人の話聞かないじゃん…(ﾎﾞｿｯ)｣
そんなこんなで私が適当に選んだのは
A ｢じゃあ、これで｣
レースを基調とした、露出は控えめな5分袖のシャンパンピンクドレス
父 ｢うん、まぁいいだろう｣
A ｢まぁ？｣
父 ｢気にするな｣
A ｢気になりますけど｣
父 ｢では、頼んだぞ｣
そうメイドさん達に指示が出されると
A ｢え、何？え、え！？あの、ちょっとー！！｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
